これは、鳥公園と東京・八王子市学園都市文化ふれあい財団が昨年4月から取り組んでいる「演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス」(ゆるAIR)の第1弾。2017年に初演された
西尾は「『ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job's calling you!-』は、人が自分の『~したい』を取り戻して、声を取り戻す物語です」と作品を説明。三浦は「私たちは、生まれも環境も選べないままこの世に誕生し、他人には覗くことの出来ない底無しの穴を抱えながら出会い、対話をする。 自然に運ばれていらしたみなさま、今作を見て感じたことをぜひあなたの現実へとお持ち帰りいただき、ご自身の出来る形で参画していただけましたら、演出家冥利につきます。誰かの理不尽にみんなで手を差し伸べることが出来るのが人間のいいところだと信じて」とコメントした。
上演時間は約1時間50分、公演は3月19日まで。
西尾佳織コメント
「子供を育ててると思うんだけど、I want to~って教えられない」と友人が言っていました。「~したい!」という健やかな欲求はその人だけのもので、それがその人の〈その人性(ひとせい)〉を支えているんじゃないか。そして、暴力は人の「~したい」を奪い、声を奪い、その人がその人であることを壊すんじゃないか。「ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job's calling you!-」は、人が自分の「~したい」を取り戻して、声を取り戻す物語です。
三浦雨林コメント
「罰(バチ)が当たった」という言葉は非常に人間的な概念だなと思う。不運に見舞われること、理不尽に襲われることは“罰”ではない。風に飛ばされた花の種子がどこで根を張るのかわからないのと同じように、当人がどのような素行であれ関係がない。神の恣意ではなく、それは“自然”が運んでくる。事象の原因に理由があるとすることで理解出来るものに落とし込む。なんとささやかな自然への抵抗だろう。私たちは、生まれも環境も選べないままこの世に誕生し、他人には覗くことの出来ない底無しの穴を抱えながら出会い、対話をする。 自然に運ばれていらしたみなさま、今作を見て感じたことをぜひあなたの現実へとお持ち帰りいただき、ご自身の出来る形で参画していただけましたら、演出家冥利につきます。誰かの理不尽にみんなで手を差し伸べることが出来るのが人間のいいところだと信じて。
鳥公園#16「ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job’s calling you!-」
2023年3月17日(金)~19日(日)
東京都 八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)
作:
演出:
出演:
声の出演:
演奏:恒吉泰侑
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西尾佳織 Kaori Nishio @nishiokawari
初日開けました!明後日までやってます。八王子のいちょうホールにて。お待ちしてます〜! https://t.co/yKOkTqOhwZ