「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より『たぶんこれ銀河鉄道の夜』 ~The Night of the Milky Way Train(right?)~」が本日3月17日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕。同日昼に囲み取材および通し稽古が行われた。
本作は、オールナイトニッポン55周年を記念して、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をもとにヨーロッパ企画の
囲み取材には主演を務める
初日を前に心境を聞かれた久保田は「心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしています。楽しい劇なので、最後まで私も楽しみながら銀河の旅をできたら」とコメント。田村は通し稽古を振り返り、「みんなが笑顔になるような舞台だと改めて思いました。その気持ちをたくさん味わってもらえるよう、力を入れてがんばりたい」と言う。
かもめんたるの2人は本作で初めて舞台上で歌唱する。岩崎は「(歌のところだけ)緊張の度合いが違って、通し稽古でも足元から崩れていくような瞬間があった。開幕までの数時間の間に対処します」と神妙な面持ちで話し、槙尾は「歌もあり、宮沢賢治さんの世界観もあり、コメディの要素もあって、宇宙の可能性を秘めた舞台。かもめんたるとしても初めての挑戦がいろいろあるのでがんばりたいです」と語った。
「銀河鉄道の夜」に時事風俗が取り入れらているように、劇中には、バイトテロをやらかしたコンビニ店員、手がけた万博のモニュメントが炎上した美術家などが登場する。動画企画で炎上するYouTuber役を演じる鈴木は、役柄になぞらえて「YouTuberとしてカメラの扱いに慣れていきたい。本番を迎えるのが楽しみです」と言い、戸塚は「一度もうまくいっていないので、本番では皆様に楽しい舞台をお届けできるようにがんばりたい」と意気込んだ。
「銀河鉄道の夜」を音楽劇として立ち上げたいという思いが出発点になったという上田は、「約90年前に書かれたこの作品は、今も時代を超えて走っているすごい“列車”。デスゲームの要素が入ろうと、音楽劇になろうと、揺るがない重力を持つ作品なので、僕らも自由に楽しく、大胆に取り組みました。今回は、メディアで報道されるような事柄をなるべく深く、多角的に描いてみたいという思いがありました。たくさんの要素が盛り込まれた、観たことのない景色をご覧いただければ」と投げかける。また、稽古初期にはエチュードを多用したそうで、上田は脚本・演出家としても活動する岩崎と「アイデアを出し合いながら、二馬力で臨みました」と話す。すると岩崎は「上田メソッドを盗んでやろうという気持ちで参加しました。セリフなども変えたのですが、よく考えてみたらすべて俺の責任になるなと思い、全部元に戻したい」と告白し、笑いを誘った。
最後に久保田が「『銀河鉄道の夜』が(現代版として)ここまで具現化されている舞台はそうそうないと思うので、ぜひ楽しい銀河の旅をご一緒に過ごしていただけたら」、田村が「ポップに描かれているので、原作が難しいという方にも笑いながらスッと理解していただけるような内容になっていると思います。たくさんの方に観に来ていただきたいです」とコメントし、場を締めくくった。
上演時間は休憩なしの約2時間5分。東京公演は4月2日まで。その後、8・9日に愛知・ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 大ホール、11日に高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール、15・16日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。
オールナイトニッポン55周年記念公演「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より『たぶんこれ銀河鉄道の夜』 ~The Night of the Milky Way Train(right?)~」
2023年3月17日(金)~4月2日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2023年4月8日(土)・9日(日)
愛知県 ウインクあいち(愛知県産業労働センター) 大ホール
2023年4月11日(火)
高知県 高知県立県民文化ホール オレンジホール
2023年4月15日(土)・16日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
脚本・演出:
出演:
関連記事
久保田紗友のほかの記事
リンク
かもめんたる・槙尾ユウスケ @makiokamomental
舞台『たぶんこれ銀河鉄道の夜』本日初日です!東京は新宿サザンシアターにて4/2(日)まで。お待ちしております!
#たぶんこれ銀河鉄道の夜 #かもめんたる https://t.co/Goic3INOtk