これは、山猫智代こと山下智代と、犬野玲子こと水野玲子による犬猫会の第6回公演。山猫が作、水野が演出を担う本作では、“生まれるとは何か、この世に存在するとは何か”を問いかける“大人のファンタジー”が描かれる。三十代の女性・成田みのるは職場へ向かっていたはずが、気付くと葦原の中にいた。やがて葦原の向こう側へと歩き始めた彼女は、生まれる前の世界“未世”にたどり着き……。
上演に際し山猫は「30代女性の冒険物語を書きたいと思っていた時に考えたのは、コロナ禍以後増加した女性、子どもの自殺でした。さらに、孤独を抱えた人々のなかに密かに広まる反出生主義の思想『生まれることは罪である』という思想を知り、この言葉のもつ毒性を怖く思いました。この思想は生きるよすがとなるか、より死を助長するか……。自分が、あるいは誰かがこの世に存在することをどうしたら認められるか。そんな思いからスタートした『未世』の世界とみのるの冒険の物語です」と語った。
公演は3月8日まで行われる。
犬猫会 vol.6「The Reed」
2023年3月3日(金)~8日(水)
神奈川県 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
作:山猫智代
演出:水野玲子
出演:大河日氣、
西岡サヤ@🐟 @sayanactionishi
今年ベスト帯。オススメです。
美術とそれを使った演出、ムーブメントがめっっちゃくちゃ素敵。みれてよかったです。 https://t.co/krYy3tp1rq