川村毅、短編戯曲祭<花鳥風月>最終章に感慨「のべ200人あまりの演劇人が交わるCrossroadに」

「T Crossroad 短編戯曲祭 ＜花鳥風月＞ 冬　、そして春へ」が、昨日2月14日に東京・雑遊で開幕した。

これは2022年度に、ティーファクトリーが春・夏・秋と開催してきた「T Crossroad 短編戯曲祭 ＜花鳥風月＞」の最終章。劇作家の行き交う“交差点”となることを目指すこの企画では、公募で集められた劇作家の作品が、川村毅の演出により上演される。初日公演には、公社流体力学の戯曲「加藤百花の金の城」と、萩谷至史の戯曲「浜辺の潰れた容器たち」がラインナップされた。

川村は「いよいよ＜花鳥風月＞の最終章＜冬＞が開幕いたしました。1年間を通して、劇作家、俳優、スタッフなどのべ200人あまりの演劇人が交わるCrossroadとなりました。こうした催しの成果は、すぐ現れるものではありません。数年後に様々なかたちで花開くものと信じます。そしてこの企画は続けていくことに意味があります」と述べる。「T Crossroad 短編戯曲祭 ＜花鳥風月＞ 冬　、そして春へ」の公演は、2月26日まで。

またこのたび、「夏の劇場06 / T Crossroad＜花鳥風月＞そして春」の開催が決定。内容について、川村は「私が当戯曲祭で書き継いできた長編戯曲『カミの森』の完成版の上演、そして＜花鳥風月＞で上演した作品、劇作家によるセレクション上演を行います。まずは＜冬＞ にどうぞご来場ください」とコメントした。なお「カミの森」には今井朋彦、加藤虎ノ介、大沼百合子、阿岐之将一、高木珠里、中田春介、堺小春、福寿奈央、田中壮太郎が出演する。「夏の劇場06 / T Crossroad＜花鳥風月>そして春」は5月31日から6月11日まで東京の座・高円寺1にて。