ある脚本家と女性10人の物語、鵺的の“ディスカッション重喜劇”「デラシネ」

演劇ユニット鵺的「デラシネ」が、3月6日から12日まで東京・新宿シアタートップスで上演される。

作劇を高木登、演出を寺十吾が手がける本作は、とあるベテラン脚本家と、彼を巡って10人の女性が巻き起こす“ディスカッション重喜劇”。脚本家は表と裏の顔を持ちながら、日常と非日常の綱渡りのような生活に満足していた。しかしとある女性が現れたことで、そのバランスは崩れ……。

出演者には鵺的の小崎愛美理、堤千穂、とみやまあゆみのほか、高橋恭子、田中千佳子、中村貴子、米内山陽子、そして川田希、木下愛華、未浜杏梨、佐瀬弘幸が名を連ねた。

本作について作者の高木は「脚本家の自分が脚本家の芝居を書く。自分の出生にまつわる話も当然のごとく盛り込む。自己模倣や主題の反復を、いつの頃からかおそれなくなった。それは書こうとして書くものではなく、勝手に書いてしまうものだとわかったからだ」と語っている。