俳優たちが想像力を頼りに妊娠・出産をシミュレート、したため「擬娩」

したため「擬娩」が、2月9日から12日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。

「擬娩」は2019年に初演、2021年に再創作された作品。作中では、妻の出産前後にその夫が妊娠にまつわる行為を模倣する習俗“擬娩”をモチーフに、俳優たちが想像力を頼りに妊娠・出産をシミュレートする。出演者にはkondabaの石原菜々子、岸本昌也、うさぎの喘ギの中筋和調、三田村啓示が名を連ねた。また美術を林葵衣が担当する。

上演に際し、演出の和田ながらは「もし、演劇とはなにか、と問われたら、わたしは、この『擬娩』という作品をひとつの回答として差し出すだろうと思う」と話し、「『擬娩』の初演からこっち、わたしは、嘘をつくためではなく、嘘をつかないでいられる方法として、演劇を考えようとしているのかもしれません。産むことへの無知も畏れも憧れも怒りも焦りも、すべてあらわに、妊娠・出産のリハーサルをします。三度目も正直に、『擬娩』を」とコメントした。