長場雄のイラストが人形に、人形劇団プーク年末年始公演「12の月のたき火」「ピーターとおおかみ」ほか

人形劇団プーク「12の月のたき火」が12月24日から1月9日まで東京・プーク人形劇場、人形劇団プーク「わにがまちにやってきた / ピーターとおおかみ」が2日から5日まで東京・紀伊國屋ホールで上演される。

「12の月のたき火」は、クリスマスシーズンの定番演目で、今年で47度目の上演を迎える作品。スロバキア民話を元にした同名絵本を原作とする本作では、働き者で心優しい娘マルーシャが、吹雪の大みそかに母と姉の命令で訪れた森で、月の精たちが集まるたき火を見つける様子が描かれる。

また紀伊國屋ホールでの正月公演には、「ピーターとおおかみ」と「わにがまちにやってきた」が二本立てで登場する。「ピーターとおおかみ」は、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフによって子供たちのために作られたナレーション付き交響曲を、人形劇団プークが人形劇として立ち上げるもの。本作では、白黒の線画で知られるイラストレーター・長場雄が美術デザインを手がけるほか、合奏団・ロバの音楽座がヨーロッパ古楽器を演奏する。同時上演される「わにがまちにやってきた」は同名絵本を元にした1985年初演作で、突然町に現れて騒ぎを起こす“わにさん”とそれを追い出そうとする町の人々、そして“わにさん”に立ち向かう少年の姿が、カラフルな人形たちによって表現される。