映画「パラサイト」鄭義信演出で舞台化！関西の下町に暮らす“半地下の家族”描く

COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」が、6月5日から7月2日まで東京・THEATER MILANO-Za、7日から17日まで大阪・新歌舞伎座で上演される。

本作は、ポン・ジュノが監督・脚本を務めた映画「パラサイト 半地下の家族」を、鄭義信の台本・演出により舞台化するもの。2019年に韓国で公開された「パラサイト 半地下の家族」は第72回カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を獲得した。舞台版「パラサイト」では、1990年代の関西を舞台にした“半地下の家族”の物語が描かれる。

堤防の下にあるトタン屋根の集落で暮らす金田文平の一家は、家内手工業の靴作りで生計を立てていた。一方、高台にある豪邸では、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子・健太郎がベテラン家政婦の安田玉子と共に暮らしている。金田の息子・順平は、妹の美妃が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを開始。それを皮切りに、金田家は永井家に寄生していき……。

上演決定に際し、鄭は「全世界で爆発的ヒットとなった映画『パラサイト』の舞台化ということで、緊張と不安と興奮を覚えています。思い切って、舞台をソウルの下町から日本の関西の下町に置き換えることにしました。原作を損なうことなく、いかにリアルな物語として、日本の観客の皆様にごらんいただけるか……そして、新たな舞台版『パラサイト』をつくりあげることができるのか……劇場に足をお運びくだされば、幸いです。これ以上はないだろうという素晴らしいキャストを迎え、スタッフ一同、意気込んでおります。どうぞご期待ください」とコメントした。

※2023年6月22日追記：6月21日から24日までの公演は中止になりました。