2・3月に上演される、2022年度 全国共同制作オペラ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」マスカーニ:歌劇「田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)」の記者会見が昨日12月6日に行われた。
本公演は、これまで宝塚歌劇団で活動してきた
本公演への意気込みを問われた上田は「ヴェリズモ・オペラ2作品を今の日本で上演するということで、現代の日本の方に向けたオペラにしたいと思いました。ヴェリズモ・オペラが隆盛した19世紀のイタリアは、階級差が広がり貧困層が話題になった頃。それは今の日本にも通じる状況です。今回の上演では、作品が書かれた当時のスピリットを歌手がイタリア語の歌詞で歌い、ごく日常的な格好をしたダンサーたちが現在の日本を身体で表現していきます。そうすることで、イタリアと日本、過去と現在が重ね合わさったような作品ができれば」と構想を語った。
会見には、両作品のほぼすべての出演者が出席。それぞれに役への思い、上田への信頼や作品コンセプトに対する共感を述べたほか、同じ役を演じる歌手とダンサーが和やかに挨拶を交わすなど終始明るいムードで会見は進行した。
特に、上田と「(宝塚歌劇団に)入団同期でした。劇団時代は上田さんの作品に出演することができなかったのですが念願かなってご一緒できてうれしいです」と自己紹介した
またチラシに書かれている「みんなさみしいねん」というキャッチコピーに込めた思いを問われると、上田は大阪で行ったビジュアル撮影のエピソードを振り返りながら、「人間は存在としての寂しさを持っているもの。今回、『道化師』を大衆演劇の一座の物語として描きますが、一座を観に集まってくる人たちの寂しさみたいなことが描けたら」と話した。
出演者には、「道化師」のカニオ(加美男)役をアントネッロ・パロンビと三井聡、ネッダ(寧々)役を柴田紗貴子と蘭乃、トニオ(富男)役を清水勇磨と
2022年度 全国共同制作オペラ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」マスカーニ:歌劇「田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)」
2023年2月3日(金)、5日(日)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール
2023年3月3日(金)、5日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
指揮:アッシャー・フィッシュ
演出:
出演
「道化師」
カニオ(加美男):アントネッロ・パロンビ、三井聡
ネッダ(寧々):柴田紗貴子、
トニオ(富男):清水勇磨、
ペッペ(ペーペー):中井亮一、村岡友憲
シルヴィオ(知男):
「田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)」
トゥリッドゥ (護男):アントネッロ・パロンビ、
サントゥッツァ(聖子):テレサ・ロマーノ、
ローラ(葉子):鳥木弥生、高原伸子
アルフィオ(日野):三戸大久、
ルチア(光江):森山京子、ケイタケイ
※高原伸子の「高」ははしご高が正式表記。
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