KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ライカムで待っとく」が、昨日11月30日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオで開幕した。
本作は、KAAT神奈川芸術劇場が実施しているメインシーズン“忘”の第4弾。沖縄本土復帰50年となる今年、沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也の書き下ろしを、沖縄にルーツを持つ
開幕に際し、兼島は「役者から放たれる鋭く強い矢が、観客席に突き刺さっていく様を、最後列から眺めていました。作者でありながら、迫り上がってくるものを抑えつけるのに必死だった瞬間も数多くありました。カーテンコールの拍手だけでは払いきれず、劇場の外にまで引きずっていってしまうような、そういう作品になっていると思います。これからご観劇になられる方にも、いろいろなものを持ち帰っていただけたら幸いです」とコメント。
田中は「観客の皆さんと、劇場という空間にいる役者・スタッフの皆さんを含めた私たちが、この作品を通して何を感じられるのか。少し大きな言い方ですが、どんな明日を、どんな未来を迎えることが出来るのか。変化をもたらすことが目的ではありませんが、何か変わったり、気づいたりすることがあったりするといいな、と思っています」と胸の内を明かした。
上演時間は約1時間50分。公演は12月4日まで。
兼島拓也コメント
開幕直前で足止めを食ってしまいましたが、ようやく、今日、スタート地点に立ちました。一年以上のあれやこれやがこうして日の目を見ることができてひと安心です。
僕の書いた言葉が、僕の手を離れてどんどん拡がり、拡がる過程でいろんなものを取り込んで、とてもとても豊かで面白い作品になっていました。もがきながら迷いながら創り上げてきた痕跡があちこちに見えた気がして、そこにこそ日本と沖縄の未来についての微かな「希望」があるのではないかと思いました。
役者から放たれる鋭く強い矢が、観客席に突き刺さっていく様を、最後列から眺めていました。作者でありながら、迫り上がってくるものを抑えつけるのに必死だった瞬間も数多くありました。カーテンコールの拍手だけでは払いきれず、劇場の外にまで引きずっていってしまうような、そういう作品になっていると思います。これからご観劇になられる方にも、いろいろなものを持ち帰っていただけたら幸いです。
田中麻衣子コメント
1年以上にわたる兼島さんとKAATスタッフとの創作を経て、ついにこの日を迎えた、という気持ちです。
ずっと準備をしてきた中で、色々なことを考えたり、想像したり、目を向けたり、より深くそこに潜ってみたりしてきて、今日、初めてお客様が入った劇場で、作品として上演することが出来て、ひとまず良かった、と思います。
これからまた、役者の皆さんも含めて、進化していくと思います。進化というのは、おそらく、より現実とつながっていく、観客の皆さんと、劇場という空間にいる役者・スタッフの皆さんを含めた私たちが、この作品を通して何を感じられるのか。少し大きな言い方ですが、どんな明日を、どんな未来を迎えることが出来るのか。変化をもたらすことが目的ではありませんが、何か変わったり、気づいたりすることがあったりするといいな、と思っています。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ライカムで待っとく」
2022年11月27日(日)~12月4日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
作:兼島拓也
演出:
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※11月27日から29日までの公演は新型コロナウイルスの影響により中止になりました。
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NOBUHIRO MATSUZAWA @matsu__nobu
とても良かったです。とても。 https://t.co/Ugt2xc4bUa