舞台「鋼の錬金術師」上演決定、一色洋平&廣野凌大がエドワード・エルリック役でW主演

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来年3月に大阪・東京で「舞台『鋼の錬金術師』」の上演が決定。その製作発表会が、本日10月24日に東京都内で行われた。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会より。

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「舞台『鋼の錬金術師』」ビジュアル

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「鋼の錬金術師」は2001年から2010年まで「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載された荒川弘によるマンガ。テレビアニメやアニメ映画、ゲーム、実写映画など、さまざまなメディアミックスに展開されている本作が、初めて舞台化される。今回は、石丸さち子が脚本・演出を手がけ、主人公のエドワード・エルリック役を一色洋平廣野凌大がWキャストで務める。会見には石丸、一色、廣野のほか、眞嶋秀斗岡部麟(AKB48)、蒼木陣和田琢磨が登壇した。

作中では、錬金術の盛んなアメストリスを舞台に、最年少で難関の資格を獲得した天才錬金術師であるエドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックの兄弟が、人体錬成という禁忌を犯した代償として失った身体を取り戻すべく、旅をする様子が描かれる。

石丸さち子

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舞台化にあたり石丸は、「罪を背負いながら自分と、ひいては命の意味を見いだしていく少年たちの旅が、重く心にのしかかるときもあれば軽やかで若々しく映るときもある。マンガを読みながら、アニメを観ながら、彼らと冒険を共にしたような気分になり、『ぜひ私にやらせてほしい』と自分からもお願いしました。失礼のないようにするには、その作品を愛することがすべて。正面から『鋼の錬金術師』に立ち向かいたい」と話す。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会より。

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今回、エドワード役とアルフォンス役は、4カ月にわたるオーディションを経て決定した。一色、廣野らはその内容を「稽古のようだった」と振り返り、一色は「みんなでシーンを作ろうという気持ちになるオーディションでした。俳優たちが健全に闘った結果、2人でエドをやらせていただくことになりましたが、あの場にいた皆のエドが乗っかっている気がします」、廣野は「役者人生の中で一番“考えた”オーディションで、出演が決まったときは、腰が砕けました。“やってやるぞ”という気持ちが芽生えて、今、製作発表に臨んでいます。皆さんの思いを背負ってがんばります!」とそれぞれ気合いを見せる。

石丸はエドワード役について、キャスティングの決め手は“人間力”だとし、一色からは“愛”、廣野からは“怒り”を受け取ったという。「“愛”のある人は“怒り”を表現できる、“怒り”のある人には“愛”がある、この2人を錬成すればエドワード・エルリックができると思った」と石丸が明かすと、廣野は「その通りです!」と即座に返し、周囲の笑いを誘った。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会より。

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一方、アルフォンス役の眞嶋は「オーディションに行くたびに『この作品に出たい』という思いが募っていきました。アルは優しさが魅力。スーツアクター(桜田航成)さんの動きに声を乗せたときに初めて、アルの“鎧である姿”への思いの奥深さを感じました。(それが何なのか)自分でも答えを探している途中ですが、舞台を通してアルと向き合い、桜田さんと丁寧に演じていけたら」と語る。

ウィンリィ・ロックベル役の岡部は「今は使命感や責任感に駆られています。ウィンリィは男の中で育ったかのような強さを持っていて、エドたちを支える役。その中に、優しさや愛らしさがちょっと見えるのがかわいいです」と微笑む。

また、蒼木と和田はWキャストでロイ・マスタング役を担当。蒼木は「数年前に石丸さんのワークショップを受けて、『いつかこの方と舞台をやりたい』と思っていました。ようやく作品で交わることができ、大きなプレッシャーはありますが、人としても役者としても成長できる機会になるだろうという思いでいっぱいです。気付けば僕もロイとほぼ同い年。大人の余裕があるロイですが、一番の魅力は常に心の中に炎が燃えていること。生で人間を演じる意味を大切に、務めたいです」とコメント。和田は「いつ『鋼の錬金術師』が舞台化されるのかと気にしていたときにお話をいただいたので、とてもありがたい(笑)。ロイは僕にとって、“圧倒的”な人間なのですが、彼の深い愛情、深い信念、深い強さを表現できたら」と述べた。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会より。

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最後に作品について、一色は「大人になってから読むと、こんなに面白いセリフがちりばめられていたのか、と感動します。エドは苦労した成人男性にしかできないシワを寄せることがある。原作ものを舞台化するときは、“触れたら温かい人間がやる”意味が大切だと思っていますが、エドの湧き上がる感情を、温かく舞台上に立ち上げられたら」と意気込み、廣野は「『鋼の錬金術師』と改めて向き合ったときに、(作中の)すべてがきらめいていてうらやましかったんです。何か困難があったときに、うまく逃げたり、向き合っているふりをしたりしてしまう中で、エドたちは真っすぐそれにぶち当たっていく。簡単ではないことをやっている彼らの姿に、僕ら人間が憧れたうえで、役を落とし込んでお見せすることが大事。生半可な気持ちではお届けしません。命と“等価交換”でいけたら良いなと思います。よろしくお願いします」とコメントした。

本作では生バンドによる演奏も見どころとなる。製作発表会では一色と廣野が、森大輔の作曲、石丸の作詞による舞台版のテーマ曲「鋼の絆」を躍動感たっぷりに歌唱し、公演への期待をあおった。

「舞台『鋼の錬金術師』」は来年3月8日から12日まで大阪・新歌舞伎座、17日から26日まで東京・日本青年館ホールで上演される。チケットの一般販売は2月4日にスタート。

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「舞台『鋼の錬金術師』」

2023年3月8日(水)~12日(日)
大阪府 新歌舞伎座

2023年3月17日(金)~26日(日)
東京都 日本青年館ホール

原作:荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス)
脚本・演出・作詞:石丸さち子
音楽監督・作曲:森大輔

キャスト

エドワード・エルリック:一色洋平廣野凌大
アルフォンス・エルリック:眞嶋秀斗

ウィンリィ・ロックベル:岡部麟(AKB48)

ロイ・マスタング:蒼木陣和田琢磨
リザ・ホークアイ:佃井皆美
アレックス・ルイ・アームストロング:吉田メタル
マース・ヒューズ:岡本悠紀
ジャン・ハボック:君沢ユウキ
デニー・ブロッシュ:原嶋元久
マリア・ロス:瑞生桜子

ティム・マルコー:阿部裕
ショウ・タッカー:大石継太
イズミ・カーティス:小野妃香里
ラスト:沙央くらま
エンヴィー:平松來馬
グラトニー:草野大成

傷の男(スカー):星智也
ゾルフ・J・キンブリー:鈴木勝吾
ピナコ・ロックベル:久下恵美

グレイシア・ヒューズ:斉藤瑞季
ニーナ・タッカー:小川向日葵、尻引結馨
キング・ブラッドレイ:辰巳琢郎

アルフォンス・エルリック:桜田航成(スーツアクター)
ほか

バンドメンバー:森大輔(Band Master & Key)、オオニシユウスケ(Gt.)、熊代崇人(Ba.)、守真人(Dr.)

※一色洋平と廣野凌大、蒼木陣と和田琢磨、小川向日葵、尻引結馨はWキャスト。
※辰巳琢郎の「琢」は旧字体が正式表記。

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(c)荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会

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音響監督 三間雅文 @Sunma47

これまた観てみたい!! https://t.co/rZR3ANoSHx

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