OiBokkeShi×Entelechy Arts 共同製作「Moving Day-引っ越しの日-」が昨日10月16日に三重・三重県総合文化センター 知識の広場にて上演された。
これは
日本側の作品を手がけたOiBokkeShiの菅原は「今回、台本には台詞を書かずにあらすじだけを書きました。台詞はそれぞれ演じる出演者に考えてもらったり、即興で演じてもらったりしました。ぼくが俳優だったら『勘弁してよ』と思う作劇法ですが、みなさん『これなら台詞覚えがなくていいわ』と自然に取り組んでいました。人生経験が豊富なメンバーをとても頼もしく感じました」と言い、「老いや介護を題材に生活者が自身の演劇を広場で上演する。メンバーの演技がお客さまの人生と響き合い、明るくてユーモラスな老いの未来を描くことができたのではないかと思います」と公演を振り返った。
なお本作には、三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトの一環として公募で集められた、老いのプレーパークのメンバーが参加。作品は三重県総合文化センター内で行われているフリーマーケットに“出店”され、観客は3つのブースを回って作品を鑑賞した。
菅原直樹コメント
これは、もしかしたら「老いのプレーパーク」の真骨頂かもしれません。
劇場から飛び出して、実際のマルシェで出店する形で演劇作品を上演しました。テーマは「高齢者の引っ越し」。
今回、台本には台詞を書かずにあらすじだけを書きました。台詞はそれぞれ演じる出演者に考えてもらったり、即興で演じてもらったりしました。ぼくが俳優だったら「勘弁してよ」と思う作劇法ですが、みなさん「これなら台詞覚えがなくていいわ」と自然に取り組んでいました。人生経験が豊富なメンバーをとても頼もしく感じました。
そして、そのような表現が、「だれでもアーティストになれる」というマルシェの温かくて自由な雰囲気と見事にマッチしました。ぼくはずっとこれがやりたかったのかもしれません。
老いや介護を題材に生活者が自身の演劇を広場で上演する。メンバーの演技がお客さまの人生と響き合い、明るくてユーモラスな老いの未来を描くことができたのではないかと思います。
OiBokkeShi×Entelechy Arts 共同製作「Moving Day-引っ越しの日-」
2022年10月16日(日)※公演終了
三重県 三重県総合文化センター 知識の広場
構成・演出:
出演:老いのプレーパーク
関連記事
菅原直樹 Naoki Sugawara @sekiseita
イギリスのエンテレキー・アーツとの共同製作「Moving Day」、無事に終了しました。エンテレキー・アーツとの対話によって、高齢者演劇の新たな手法をみつけることができました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございます! https://t.co/IKdZAJmYlu