2023年劇団☆新感線 43周年興行・春公演「Shinkansen faces Shakespeare『ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~』」が、来年3月に東京、4月に大阪で上演される。
「港町純情オセロ」はウィリアム・シェイクスピア「オセロー」松岡和子翻訳版をもとに
舞台は戦後復興と共に新たな混沌が生まれつつあった1950年代の日本、関西の港町。そこでのし上がった沙鷗組の若頭・亜牟蘭オセロ(三宅)は町の医師の娘・村板モナ(松井)と恋に落ち、ヤクザ稼業から足を洗うことを決意する。だが抗争は激化。やがて男女の愛憎が生む不信は若頭補佐の汐見丈(寺西)も巻き込んで、人々を悲劇へ誘い……。
いのうえは「ここ数年のコロナ禍での上演は、明るくて楽しいスペクタクルなものが続いていたので、そろそろ人間の心の動きから出てくるドラマを作りたいと思っていました」と上演に至った理由を語り、「三宅君は年齢を超えた少年性とピュアな無邪気さがありますよね。オセロが騙され嫉妬に狂っていく過程は、ある意味純粋であるがゆえでもあるので、(初演の橋本)じゅんさんとは違う、三宅君なりのオセロが出来そうな気がしています」と三宅に期待を寄せる。
劇団☆新感線に初登場する三宅は「僕の知っているオセロのイメージは、自身と真逆のイメージですが、僕にしか出来ないオセロを演じられるように精一杯努めたいと思います」と意気込みを語った。
いのうえひでのりコメント
ここ数年のコロナ禍での上演は、明るくて楽しいスペクタクルなものが続いていたので、そろそろ人間の心の動きから出てくるドラマを作りたいと思っていました。そこに「港町純情オセロ」再演の話が出てきた。シンプルに言うと「オセロ」は嫉妬の話。青木(豪)君はドラマの中で人間の狡さが際立つ物語を描くのが上手い。シェイクスピアと聞くと大仰に構えてしまうと思うけれど、青木君によって日本人の情緒に委ねるようなストーリーになっているので、共感を持って作品に入り込めると思います。ですが悲劇なので辛い話ではある。これを現代に置き換えるととても陰惨な話になってしまうので、戦後の混乱の中に置き換えることによって、ロマンティックなファンタジーとして捉えることが出来ると思います。
三宅君は年齢を超えた少年性とピュアな無邪気さがありますよね。オセロが騙され嫉妬に狂っていく過程は、ある意味純粋であるがゆえでもあるので、(初演の橋本)じゅんさんとは違う、三宅君なりのオセロが出来そうな気がしています。
今回はここ数年ではなかった、ガッツリと「芝居」に取り組む公演になります。僕も楽しみですし、新感線は「こういうこともやりますよ」ということをお見せしたい。前回とは全く違ったニュアンスの作品になると思うので、楽しみにしてください。
三宅健コメント
兼ねてからいのうえひでのりさんの演出を受けてみたいと思っていましたので、
「劇団☆新感線」に出演させていただけることを大変光栄に思います。
自身にとってシェイクスピアを題材とした作品に携わるのは初のことなので身が引き締まる思いです。
僕の知っているオセロのイメージは、自身と真逆のイメージですが、僕にしか出来ないオセロを演じられるように精一杯努めたいと思います。
2023年劇団☆新感線 43周年興行・春公演「Shinkansen faces Shakespeare『ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~』」
2023年3月
東京
2023年4月
大阪
原作:ウィリアム・シェイクスピア(松岡和子翻訳版「オセロー」ちくま文庫)
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順子 @junko423
劇団☆新感線「ミナト町純情オセロ」装いも新たに上演、オセロ役は三宅健(コメントあり) https://t.co/OPVPwPAKWy
これ、寺西くんがイアーゴーやるのかな?