来年2月から東京・帝国劇場ほかで上演される舞台「キングダム」に先駆け、昨日10月4日に
「キングダム」は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載されている
山口が演じるのは、秦国六大将軍の1人にして“怪鳥”の異名を持つ王騎。山口は、単行本既刊66巻の原作マンガ、4シーズン目まで放送されているテレビアニメ版、実写映画版「
「キングダム」出演が決まったときは、現在ミュージカル「ヘアスプレー」で共演している三浦と、再び共に舞台に立つことへの驚きと喜びがあったと山口。山口は三浦について「長年舞台に立っていますが、踊り・歌・芝居がこれほど伸び伸びしている俳優さんを目の当たりにすることはなかなかない。彼の周りには重力がないんです。彼の姿を見ていると『“お父さん”もがんばらなきゃ!』という気持ちになる」と目を細める。
66歳の山口は、約25年間にわたって帝国劇場に立ち続けてきた。山口は「四半世紀の間、三浦くんのように『ついに出てきた!』という感じの俳優さんたちを観てきました。今や舞台芸術の“大将軍”となった彼らも出会った頃は少年だったし、当時の僕はおじさんだった。ということは今の僕は……わかりますよね(笑)」とちゃめっ気たっぷりにコメントした。
帝国劇場は帝劇ビルの建て替えに伴い、2025年から一時休館する。山口は「新しい帝国劇場のこけら落としにいったいどんな作品が選ばれるのか? そこにどんな人たちが登場するのか? クローズすることで新しいものが生まれるんですよね」と期待をのぞかせつつ、「三浦くんは未来の話をしてくれるけど、僕は過去の話ばかりしてしまう(笑)。そんな僕が唯一三浦くんと語った未来の話は、『リニューアルした帝劇でまた宏規くんと会えたら良いね』ということでした」「『新しく孫が生まれるよ』と言われて、『孫が生まれるまでがんばろう!』と思えるおばあちゃんは多いはず。“祐一郎くん”も高齢者だけど、新しく生まれる劇場をのぞいてみたいな、というモチベーションになりますね」とほほ笑んだ。
役へのアプローチについて尋ねられると、山口は「若い頃は僕も、作品のテーマやキャラクターの役割にこだわっていたところもあった。でもお客様からいただくお手紙には、自分の考えとはまったく違う感想が書かれているんです。お客様は1人ひとりこんなにも異なる状況で作品をご覧になっていて、作品や役柄の印象もそのときどきでこれほど変わるのだなと」と話す。山口は役柄について「自分の人生と役の人生の共通点から役作りをするというよりも、ほかの方に『あなたとこの役は合っていますよ。素敵な王騎を演じてくださいね』とキャスティングされたことで、『なるほど僕ってそういう人なのですね』と思います」と述べ、「とにかくまっしぐらに、求められることを全力でやりたい」「これからあらゆる方法で(役へのアプローチに)トライして、ポンと舞台に立つ。今はその日が待ち遠しいです」と締めくくった。
公演は来年2月5日から27日まで帝国劇場で行われ、その後は3月に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月に福岡・博多座、5月に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruを巡演する。
舞台「キングダム」
2023年2月5日(日)~27日(月)
東京都 帝国劇場
2023年3月
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2023年4月
福岡県 博多座
2023年5月
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
原作:「
脚本:
演出:
音楽:KOHTA YAMAMOTO
キャスト
信:三浦宏規、高野洸
嬴政 / 漂:小関裕太、牧島輝
河了貂:川島海荷、華優希
楊端和:梅澤美波(乃木坂46)、美弥るりか
壁:有澤樟太郎、梶裕貴
成蟜:鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)、神里優希
左慈:早乙女友貴
バジオウ:元木聖也
紫夏:朴ろ美、石川由依
昌文君:小西遼生
王騎:
※朴ろ美の「ろ」は王へんに路が正式表記。
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舞台「キングダム」山口祐一郎が三浦宏規を称賛「周りに重力がない」“新たな帝劇”にも期待(コメントあり) https://t.co/TYthPzvmEv