初春歌舞伎公演
これは、11・12月に東京・歌舞伎座で十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演を実施する
会見には、海老蔵と宮舘が出席。「SANEMORI」は古典歌舞伎「源平布引滝」より「実盛物語」を主軸にした歌舞伎作品で、2019年に海老蔵の自主公演「ABKAI」の第5回で上演された。海老蔵は「“團十郎”は、古典の継承はもちろん、新作の上演にも信念がある名跡。守りに徹するだけではなく、攻め続ける姿もご覧に入れようと、團十郎として演目を選定させていただきました」と述べる。
さらに「3年前、本作を『ABKAI』のファイナル公演で初演したとき、宮舘くんは(Snow Manメンバーの)阿部(亮平)くんと一緒に参加してくださっていました」と宮舘を紹介しつつ、「前回は、木曽義賢を私が演じ、その息子である木曽義仲を宮舘くんが演じましたが……今回、“だて様”には義賢と義仲の2役をやってもらおうと思います」と、宮舘の愛称を交えて配役を明かす。宮舘は「すごい、聞きました!? だて様と呼んでいただきました(笑)」と喜びつつ、「(2役を演じることは)ここにいる皆様と同じタイミングで、今初めて知りました……早急にお稽古を始めたいと思います!(笑)」と話した。
互いの魅力について、海老蔵は「前回、お稽古のときは目の前で、初日から千秋楽に向かっていく姿は舞台袖で見ていましたが、彼は今の若い方々には珍しいくらい真っすぐ。自分への甘さや妥協が微塵もない」とコメント。宮舘は海老蔵を「オーラがすごい」と表現し、「僕は1役を演じることで精一杯でしたが、海老蔵さんはいくつも役を変えながら物語を進められていて、衝撃を受けました。舞台に立つ姿勢を学ばせていただきました」と思いを語る。
記者から意気込みを聞かれると、宮舘は「前回出演したときはジャニーズJr.でしたが、2020年にデビューしてから、さまざまなことを経験してきました。今回、宮舘涼太という1人の表現者として、3年間活動してきて培ったものをお客様にお見せできれば」と回答。海老蔵は、宮舘を優しげな眼差しで見つめながら「彼が、歌舞伎をはじめとする古典芸能に関心を持ち続けてきたことは、関係者を通して耳に入っておりました。この企画は私も望んでおりましたが、宮舘くんにとっても、最も望んだ形の1つになっているのではないでしょうか」と述べる。
最後に宮舘が「前回は1からやらせていただきましたが、今回はより大きなものが求められていると思います。今回もまた1からできれば……」と述べると、海老蔵は「もう前に1からやったんだから、次は5ぐらいから始めてもいいんじゃない?(笑)」とツッコミを入れる。すると宮舘は「では5から始めさせていただきます!」と言葉を変え、会場を笑いで包んだ。公演は、来年1月6日から27日まで東京・新橋演舞場にて。チケットの販売は11月25日10:00にスタート。
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【会見レポート】市川海老蔵、Snow Man宮舘涼太を木曽義賢・義仲の親子2役に抜擢
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