これは、飛ぶ劇場の35周年記念公演。作・演出の
泊篤志コメント
コロナ禍の1年目、感染爆発していた諸外国では死者が急増し葬儀が追い付かなく、ひとまず遺体を冷凍トラックで保存したり、広大な土地に穴を掘って次々埋めたり……みたいな現象が発生し、その様子がネットはもとより日本のお茶の間でも流れた。日本でも親族の臨終に立ち会えなかったり、火葬が済んでお骨になった状態で帰宅したり……など、悲しい現実が紹介されていた。そんな風景を見て、死の尊厳とは何だろう、葬儀は誰のためにあるのだろうか、死後、そもそも魂は在るのか、そう言えば「わたしのお墓の前で泣かないでください。そこに私は居ません」って歌もあったけど、「そこに居ない」のであればどこに居るのだろうか? そもそも家単位のお墓って必要なのかしら? 墓参りをする親族が居なくなった無縁仏は誰が面倒を見るの? そもそも「面倒を見る」って必要? でも手を合わせる何かは必要だろう……とか、様々な思考が巡った。そんな、お墓の中と外のあれこれを、宗教の役割を、死という抗えない終着点を、死者と生者、両方の視点で描いてみたいと思った。
飛ぶ劇場 Vol.44「死者そ会ギ」
2022年11月4日(金)~6日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 小劇場
2022年12月3日(土)・4日(日)
福岡県 サザンクス筑後 小ホール
作・演出:
出演:桑島寿彦、木村健二、葉山太司、
※徳岡希和の「徳」は旧字体が正式表記。
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