「ミス・サイゴン」上演1500回達成、市村正親「皆様の愛があるからこそ」

ミュージカル「ミス・サイゴン」が昨日8月21日夜の部で上演1500回を達成し、特別カーテンコールを行った。

「ミス・サイゴン」は、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に、国と国に引き裂かれた人々の葛藤と悲劇を描いたミュージカル。特別カーテンコールには、日本初演から30年間エンジニア役を演じている市村正親が30本の赤いバラを持って現れたほか、キャスト全員がバラを持って登場した。市村が「1500回、30年、まさに奇跡です。この奇跡を起こしてくれたのやはり多くのスタッフ、大勢のキャストの力だと思っています。袖に入るとスタッフ、キャスト走りまわっています。特にアンサンブルの連中は、引っ込んだら走って着替えてまた出て、引っ込んだら走って着替えて……本当にあなた方がいるから『ミス・サイゴン』は成立しているんです。有難うございます！」と感謝を述べると、客席から大きな拍手が起きた。

さらに市村は「えらいのはアンサンブルだけではありません。私も30年……まさか30やるとは思っていませんでしたよ。30年間やれたというのも日頃の私の努力の賜物だなと思っています」と感慨を述べ、さらに「この『ミス・サイゴン』30周年を越えて35年、40年、45年、50年……やりたいなあ……！ 足腰を鍛えて少しでも皆さんの前にエンジニアとしてまた登場できたらいいなと思っています。皆様の愛があるからこそ『ミス・サイゴン』は30年間続けてこられました。これからも皆様の愛で『ミス・サイゴン』が長く長く続きますよう心よりお頼み申し上げます！」と熱い思いを語った。

ミュージカル「ミス・サイゴン」日本初演30周年記念公演の帝国劇場公演は8月31日まで。本公演はその後、大阪、愛知、長野、北海道、富山、福岡、静岡、埼玉を巡演する。

※7月24日から28日までの公演と30日13:00開演回は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
※2022年8月22日追記：8月22日公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
※2022年8月26日追記：8月23・24日公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。屋比久知奈、海宝直人、神田恭兵は26日以降、体調不良により当面の間休演します。