小川絵梨子演出「管理人」にイッセー尾形・木村達成・入野自由

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「管理人 / THE CARETAKER」が11月18日から29日まで東京・紀伊國屋ホール、12月3・4日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演される。

「管理人 / THE CARETAKER」ビジュアル

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「管理人 / THE CARETAKER」は、ハロルド・ピンターが1960年に発表した作品。今公演では小川絵梨子が演出を手がけ、イッセー尾形木村達成入野自由が出演する。

舞台はロンドンの廃屋のような部屋。そこへ青年アストンに連れられて、宿なし老人のデーヴィスがやって来る。デーヴィスはその部屋に居候することになるが、翌朝、アストンの弟ミックに不審者扱いされる。やがて兄弟はそれぞれ別に、デーヴィスにこの家の管理人にならないかともちかけ……。

上演に向けてイッセーは「ストーリーは一旦棚に上げて一つ一つの台詞と向き合うと、人物たちを突き動かしている生々しさに出会うことになります。それらが溢れたり、互いにぶつかったり、フェイントをかけたり、様々な表情が詰まった作品です。おそらくその生々しさとの格闘する稽古の日々となるでしょう」とコメント。木村は「ひとの不思議や怖さを、この作品でおもしろいと味わうことができるようになる気がしています。このような作品に挑戦するのは初めてです。新しい世界に挑戦できることが、役者の仕事の一番の楽しみかもしれません」と言い、入野は「とても難解で複雑なこの作品に、今この瞬間に、このカンパニーで挑めることをとても嬉しく思います。初めてのハロルド・ピンター作品、今の自分にとって大きな楽しみであり挑戦です」と期待を語った。

兵庫公演は9月25日、東京公演は10月1日に一般前売りをスタートする。

イッセー尾形コメント

もう五十年ぐらい前にピンターの「料理昇降機」を演じたことがありましたが、なかばミステリー仕立てで、犯人はコイツだったか!のノリだったような気がします。今回の「管理人」もなにやらミステリアスですが、あれ? 犯人は別にいなさそうです。そうなるとなんだかストーリー的にスッキリしません。でも、ストーリーは一旦棚に上げて一つ一つの台詞と向き合うと、人物たちを突き動かしている生々しさに出会うことになります。それらが溢れたり、互いにぶつかったり、フェイントをかけたり、様々な表情が詰まった作品です。おそらくその生々しさとの格闘する稽古の日々となるでしょう。そして、台詞を喋る身体が三つ登場します。若い身体が二つと老人身体が一つです。どういう出来になるかは神のみぞ知るですが、この三つは揺るぎようのない舞台の事実です。なんとかみんなで悪戦苦闘して、この事実を凌駕したいものです。そして棚に上げたものを忘れ物にしたい!

木村達成コメント

初めて「管理人」(原作)を読んだとき、とにかくイライラしたことを覚えています。イッセー尾形さん演じるデイヴィスに、もう、しっかりしてくださいよ!と、終始思っていました。では僕が演じるミックについてはと言うと、正直なところまだ謎ばかりです。このセリフは、本当なのか? 嘘なのか? いったい何を考えて、何を目的で言っているのか...すでに迷宮に入り込んでいます。人間は、ほんとうに不思議だと思います。おたがいに分かり合っているつもりでいても、思いもよらないことが起きたりします。何よりも怖いのは人間なのではないだろうか、そんなことを思うようになりました。ひとの不思議や怖さを、この作品でおもしろいと味わうことができるようになる気がしています。このような作品に挑戦するのは初めてです。新しい世界に挑戦できることが、役者の仕事の一番の楽しみかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

入野自由コメント

「管理人」という戯曲は、とても不思議な魅力をもった作品です。舞台上で繰り広げられる「つかみどころのない会話」とその「せめぎ合い」が面白い! 「何か」掴めたかもしれないと思うと、次の瞬間にはその「何か」が掌からすり抜けていくような感覚があり、読めば読むほどに深みにはまっていきました。とても難解で複雑なこの作品に、今この瞬間に、このカンパニーで挑めることをとても嬉しく思います。初めてのハロルド・ピンター作品、今の自分にとって大きな楽しみであり挑戦です。ぜひ、劇場へお越しください!

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「管理人 / THE CARETAKER」

2022年11月18日(金)~29日(火)
東京都 紀伊國屋ホール

2022年12月3日(土)・4日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:ハロルド・ピンター
翻訳:小田島創志
演出:小川絵梨子
出演:イッセー尾形木村達成入野自由

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