8月に上演される「気づかいルーシー」の稽古が7月上旬にスタート。そこから数日経った7月中旬、ステージナタリーでは稽古場に潜入した。
2015年に初演され、2017年に再演された「気づかいルーシー」は、
取材に訪れた日は、歌稽古からスタート。
その後、休憩を挟んで芝居の稽古が開始。その日の稽古は、成長したルーシーが“おじいさんの皮を被った馬”に強い違和感を感じつつも、気遣いから知らないふりをする3場からスタートした。岸井は、成長したルーシーをはつらつとした声で表現し、稽古場に活気を与える。一方、大鶴演じる馬は競馬新聞を片手に現れ、競馬に熱中するあまり、その場で一人芝居ならぬ“一人競馬”を始めてしまう。汗だくになりながら演じ続ける大鶴の熱演ぶりに稽古場から賞賛の笑いが起きるが、ノゾエは「もっと振り切っちゃいましょうか」とさまざまな提案を大鶴に投げかけ、演出の可能性をさらに広げようとした。シーンを繰り返すたび、次々と新たなアイデアを出す俳優たち。その引き出しの多さに、ノゾエは終始楽しそうな表情を見せていた。
やがて、馬の行動の不自然さに疑問を持ったルーシーは馬を尾行。そのとき、王子様と出会う。栗原演じる王子様が、“尋常ならざる動き”で馬を乗りこなし去っていく様を見て、ルーシーは馬の隠された思いに気付き……。岸井は、頭の回転が早いルーシーを、舞台上を機敏に動き回って表現。さらに伸びやかな歌声を響かせて、ルーシーの魅力を炸裂させた。
「気づかいルーシー」の公演は8月4日から14日まで東京・東京芸術劇場シアターイーストにて行われたあと、17日に兵庫・神戸文化ホール 中ホール、20日に広島・東広島芸術文化ホールくらら 大ホール、23・24日に長野・まつもと市民芸術館 小ホール、28日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月3・4日に茨城・水戸芸術館 ACM劇場、10日に東京・パルテノン多摩 大ホールで行われる。
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「気づかいルーシー」
2022年8月4日(木)~14日(日)※8月3日(水)はプレビュー公演。
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
2022年8月17日(水)
兵庫県 神戸文化ホール 中ホール
2022年8月20日(土)
広島県 東広島芸術文化ホールくらら 大ホール
2022年8月23日(火)・24日(水)
長野県 まつもと市民芸術館 小ホール
2022年8月28日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場
2022年9月3日(土)・4日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場
2022年9月10日(土)
東京都 パルテノン多摩 大ホール
原作:
脚本・演出:
出演:
演奏:
※2022年8月7日追記:東京芸術劇場公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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𠮷中詩織 @shiiiiiko415
来週から開幕します。
稽古場が楽しすぎて終わってほしくないのだけれど、早く沢山の方とこの幸せな時間を共有したくてうずうずしてます。
確実にパワーアップしています。
3日プレビュー公演、4日初日です。 https://t.co/rvZR2kTlOd