「薔薇とサムライ2」に天海祐希「美しく世代交代を」、古田新太は“若い衆”との共演に期待

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2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」の製作発表が、本日7月18日に劇団☆新感線の公式YouTubeチャンネルで配信された。

2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」製作発表の登壇者。(撮影:田中亜紀)

2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」製作発表の登壇者。(撮影:田中亜紀)

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作劇を中島かずき、演出をいのうえひでのりが手がける本作は、「五右衛門ロック」のスピンオフ「SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』」の続編。天下の大泥棒・石川五右衛門(古田)の協力により、王国の混乱を収め、国王となった女海賊・アンヌ(天海)。その十数年後、新たな危機に直面したアンヌは、国民を守るために五右衛門と共に再び立ち上がり……。

中島かずき(撮影:田中亜紀)

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会見には中島といのうえのほか、出演者の古田新太天海祐希石田ニコル神尾楓珠高田聖子粟根まこと森奈みはる早乙女友貴西垣匠生瀬勝久が登壇した。2010年の「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」以来12年ぶりの続編となる本作について、中島は「僕は続編をあまり書かないので苦労しましたが、良いものになったのでは」と出来栄えに自信をのぞかせ、「このご時世ですから、元気が出る舞台になれば」と期待を口にする。

いのうえひでのり(撮影:田中亜紀)

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いのうえは「天海姐さんに明るく楽しい作品をやってもらいたくて、バラサム2に決まった。劇団としても生バンドが入る音楽劇は4年ぶりなので、スカッとできる芝居になると思う」「“着せ替え天海姐さん”もあるのでお楽しみに」と述べる。またいのうえは本作のテーマを“世代交代”と紹介し、「フレッシュな俳優陣の活躍に期待しています」とほほ笑んだ。

古田新太(撮影:田中亜紀)

古田新太(撮影:田中亜紀)[拡大]

古田は「石川五右衛門を演じるのは5回目なので、すっかり飽きています(笑)。今回は若い衆と共演できることが楽しみ」とコメントし、「おじさん、おばさんたちがいかに手を抜くかが勉強になると思う。よく見ておいて!」と若手キャストたちに声をかけて登壇者を笑わせた。

天海祐希(撮影:田中亜紀)

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天海は「よもやバラサムをやれるとは。読み合わせでは『これこれ!』という、帰ってきた感覚があった」と笑顔。これまでもたびたび劇団☆新感線に参加してきた天海は「自分が出演するまで、新感線はキラキラ輝く星のような存在でした。出演してからは、折に触れて戻れる場所だと感じます。気心の知れた皆さんと、一緒に同じ方向を見て作品が作れてうれしい」と厚い信頼を寄せる。上演に向けては「美しく世代交代したい。私が新感線に参加するのは最後かもしれませんし(笑)、ぜひお運びください」と観客にメッセージを送った。

石田ニコル(撮影:田中亜紀)

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劇団☆新感線に初参加の石田は「このメンバーの中にいられることが光栄。憧れの天海さんとご一緒できるのも本当にうれしい。読み合わせでは、マスクの下でずっとニヤニヤしていました(笑)」と明かした。同じく初参加の神尾は、会見前日の読み合わせを「波が押し寄せてくるような本読みのテンポに飲まれてしまい、セリフを間違えました……」と振り返り、「2作目の舞台で新感線に参加できるとは。大先輩の背中を見てがんばります」と意気込んだ。

高田聖子(撮影:田中亜紀)

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粟根まこと(撮影:田中亜紀)

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高田は読み合わせについて「初参加の皆さんのフレッシュな声に、『新しい風が吹きそうだな』とワクワクしました」とコメント。また古田、粟根といった劇団☆新感線のメンバーとの共演に、高田は「マンネリ感と安心感がない交ぜです(笑)。歳を取るのも良いものですね」と話す。同じく劇団員の粟根は「五右衛門シリーズといえばアクションが期待されていると思いますが、世代交代があるので前列の(年長)キャストは戦いません。若い方にお任せします」と笑い、「生バンドも登場して、“お祭り度”が増しますのでご期待ください」と呼びかけた。

森奈みはる(撮影:田中亜紀)

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早乙女友貴(撮影:田中亜紀)

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劇団☆新感線の作品にたびたび出演している森奈は「台本を忘れたり舞台で何か大きな失敗をしたりすると、罰ゲームが課されます。内容はご想像にお任せしますが、初参加の皆さんも気を付けて(笑)」と初参加のメンバーにアドバイスする。また早乙女が劇団☆新感線の舞台に出演するのは、今回が4作目。「蒼の乱」で劇団☆新感線に初めて参加した早乙女は「兄(早乙女太一)と戦っては舞台袖に掃けていたので、ハードでした。天海さんが舞台裏で、僕たちをうちわであおいでくれたのを覚えています(笑)」とエピソードを語る。これを受けた天海は「だって彼ら、『上手に引っ込んで、下手の花道から出ろ!』とか言われていたんですよ。掃けてきた2人を座らせて『飲み物いる!?』とか聞いていましたね」と笑い交じりに話した。

西垣匠(撮影:田中亜紀)

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初舞台の西垣は「まだ右も左もわかりません。でも学生時代にずっとフェンシングをやってきましたし、スピード感あふれる殺陣に生かせるのではと思って楽しみです」と目を輝かせた。

生瀬勝久(撮影:田中亜紀)

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「『髑髏城の七人』 Season風」以来2作目となる生瀬は「僕の演技は読み合わせが一番面白い。ここから千秋楽に向かってゆるやかに面白くなくなる」と笑いを誘いつつ、「これで演劇人生が終わっても良いと思えるくらいがんばりたい」と意気込む。また生瀬が「天海さんと舞台でご一緒するのは初めてなので楽しみ。古田くんとは、ちょっとやりたくないですけども……」と古田に水を向けると、古田も「ああ、わたくしもそうです!(笑)」とやり返して会場を笑いで包んだ。

2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」より。(撮影:田中亜紀)

2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

最後は出演者たちが、YouTube配信の視聴者にメッセージを送る。天海は「劇場で待ってるよ!」と声を張り上げながら手を振り、古田は「『薔薇とサムライ2』だけ観ても面白いと思いますが、前回の『薔薇とサムライ』をDVDで予習するともっと面白いかもしれないなあ!」と前作のDVDをPRして、会見は終了した。

公演は9月9日から11日まで富山のオーバード・ホール、22日から25日まで新潟・新潟県民会館 大ホール、10月5日から20日まで大阪・フェスティバルホール、11月1日から12月6日まで東京・新橋演舞場にて。大阪公演、東京公演のチケット一般販売は、9月18日10:00にスタートする。

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2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演 新感線☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」

2022年9月9日(金)~11日(日)
富山県 オーバード・ホール

2022年9月22日(木)~25日(日)
新潟県 新潟県民会館 大ホール

2022年10月5日(水)~20日(木)
大阪府 フェスティバルホール

2022年11月1日(火)~12月6日(火)
東京都 新橋演舞場

作:中島かずき
作詞:森雪之丞
音楽:岡崎司
振付・ステージング:川崎悦子
演出:いのうえひでのり

出演:古田新太天海祐希 / 石田ニコル神尾楓珠 / 高田聖子粟根まこと森奈みはる早乙女友貴西垣匠 / 生瀬勝久 / 右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、武田浩二、冠徹弥、教祖イコマノリユキ / 藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成、米花剛史、駒田圭佑、前原雅樹、津曲希昌、上田亜希子、森加織、島田風香、高橋優香

※高橋優香の「高」ははしご高が正式表記。

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