ミュージカル「太平洋序曲」が、来年3月に東京・日生劇場、4月に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。
ミュージカル「太平洋序曲」は、作詞・作曲を
物語を進行する狂言回し役を務めるのは、
演出のホワイトは、坂本昌行らが出演した2018年のミュージカル「TOP HAT」日本版を手がけた。「太平洋序曲」上演に際し、ホワイトは「奇しくも、私の母国イギリスは『ブレグジット』を通じて西洋の近隣諸国からの『孤立』を選びました。そんな時代に、日本がイギリスとは正反対の道を選んだ歴史を見ていくことに、魅力と意義を感じています。あの時、日本にとって分別のある選択肢はそれしかなかったのです。世界の国々を受け入れ、新しい技術を取り込み、西洋に出来ることは何だって、日本にもできる……日本の方が上手く出来ると立証したのです」とコメントした。
チケットの一般販売は、今年の冬を予定。公演詳細については続報を待とう。
マシュー・ホワイト コメント
ソンドハイム氏の「太平洋序曲」は、私にとっては希少な宝石のような作品です。イギリス人からすると、馴染みがうすい時代の日本史を扱った作品だからでしょうか……時として、この作品はイギリスで過小評価されているように感じます。しかしながら、この卓越した作品の上演が発表される度に、いつも胸が高まるのです。
スティーヴン・ソンドハイム氏の訃報を受け、彼の類まれなる豊かな遺産は再評価されました。彼の作品の一つ一つ全てが、それぞれに大変な個性を持っています。とりわけ「太平洋序曲」について言えば、1976年ブロードウェイ初演の夜に居合わせた幸運な観客が受けた衝撃たるや、驚きに溢れていたに違いありません。そこには、アメリカの観客が観たことのない世界が広がっていました。歌舞伎や能などの伝統技能が取り入れられ、最後のシーンを除き、出演
者は男性のみでした。この作品で、ソンドハイム氏と脚本のワイドマン氏は、東洋と西洋の伝統をスリリングに並べて見せ、ミュージカル界に地割れのような衝撃を与えたのでした。
この度、ロンドンのメニエール劇場と日本の梅田芸術劇場の新たなコラボレーションである「太平洋序曲」に関われることを、とても誇らしく嬉しく思います。奇しくも、私の母国イギリスは「ブレグジット」を通じて西洋の近隣諸国からの「孤立」を選びました。そんな時代に、日本がイギリスとは正反対の道を選んだ歴史を見ていくことに、魅力と意義を感じています。あの時、日本にとって分別のある選択肢はそれしかなかったのです。世界の国々を受け入れ、新しい技術を取り込み、西洋に出来ることは何だって、日本にもできる……日本の方が上手く出来ると立証したのです。
ミュージカル「太平洋序曲」
2023年3月
東京都 日生劇場
2023年4月
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
作詞・作曲:
脚本:ジョン・ワイドマン
演出:マシュー・ホワイト
キャスト
狂言回し:
香山弥左衛門:
ジョン万次郎:
将軍 / 女将:
老中:
たまて:
漁師:
泥棒:
少年:
提督:杉浦奎介、武藤寛、田村雄一、中西勝之、
水兵:藤田宏樹
少女:
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村岡勇治 YujiMuraoka @yujifav3
わざわざ外国から呼ばなくても宮本亜門に演出任せればいいのに。3月というとまたコロナ禍で大変じゃん? https://t.co/t3kZFpS9bP