演出家の
ブルックは1925年、イギリス・ロンドン生まれ。オックスフォード大学在学中に演出家デビューし、早くからロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ロイヤル・オペラ・ハウスなどで演出を手がけ、才能を発揮する。舞台装置をできるだけ排除した素舞台の演出で知られ、1960年代には不条理劇的に解釈した「リア王」、真っ白な空間でサーカスのような演出を施した「真夏の夜の夢」を発表。シェイクスピア劇を独自の手法で照らした。1971年には拠点をパリに移し、国際演劇研究センター(現・国際演劇創造センター)を設立。自身の演劇活動の国際化と後進の育成に励む。実験的な舞台を多く作り上げ、インド叙事詩を元にした上演時間9時間を超える「マハーバーラタ」は代表作の1つとなっている。また、多国籍の俳優を出演させることでも知られ、日本からは俳優・笈田ヨシや音楽家・土取利行がブルック作品に多く参加した。
1991年に第7回京都賞(思想・芸術部門)、1997年に高松宮殿下記念世界文化賞受賞(演劇・映像部門)を受賞。また、映画監督としても活動し、主な作品に「三文オペラ」「
日本では2012年に「ピーター・ブルックの魔笛」、2013年に「ザ・スーツ」が上演され、2015年の「バトルフィールド」が日本での最後の公演となった。
リンク
手代木花野 @teshi_hana
うわぁ。。 https://t.co/RxJ1wt5l1N