第10回九州戯曲賞の選考結果が発表された。
大賞に輝いたのは、中島栄子「モルヒネ」。受賞に際し中島は「自分としては反省点もあるのですが、今まで出会ってきた人達がくれた沢山の感情や技術によって、確かに強度を持った作品になってくれたようです。ありがとうございました」とコメントした。
九州戯曲賞は九州の劇作家を発掘・育成し、九州の文化芸術を盛り上げることを目的として設立された戯曲賞。第10回では、最終審査員を
中島栄子コメント
前回九州戯曲賞の最終候補に「BERLIN」で残ったときに、アドバイスをいただきました。それを元に大人数ではなく少人数で、登場人物の生活が伝わる台詞で、その手触りを出すために自分に近いことを、ということを念頭に次回先を書く事にしました。するとどうしても自分の事、自分を取り巻くことを突き詰めることになります。この際母に本当は聞きたかったことを、ぶつけてみることにしました。言ってあげたかった言葉を、言いたかった人に言ってみることにしました。非常にパーソナルな話なのにいつしか、今必死で生きている私と同じような境遇の会うこともない同士と、その対局にいる人達へ届くものになりたいと願うようになりました。自分としては反省点もあるのですが、今まで出会ってきた人達がくれた沢山の感情や技術によって、確かに強度を持った作品になってくれたようです。ありがとうございました。
関連記事
Momoko Kawano * 河野桃子 @momo_com
おめでとうございます!!
第10回九州戯曲賞大賞は中島栄子「モルヒネ」(コメントあり) https://t.co/WwPPyh4JGt