舞台「黄昏」開幕に高橋惠子が感慨「お客様と皆で作品を作っていきたい」
2022年6月5日 10:06
8 ステージナタリー編集部
「黄昏」のプレビュー公演が昨日6月4日に行われ、前日3日には公開ゲネプロが行われた。
「黄昏」は1978年にアメリカ・ニューヨークで初演されたアーネスト・トンプソンによる戯曲。劇中では、別荘でひと夏を過ごす老夫婦ノーマンとエセルの物語が描かれる。彼らの元に、長年疎遠だった娘が13歳の息子と恋人を連れてやって来て……。今回の上演版では、鵜山仁が演出を担当する。
エセル役の高橋惠子は開幕に際し「2年ぶりにまた皆さんと共演できることを、とても嬉しく思います。コロナ禍でなかなか家族と会えないこともあるかと思いますが、自然豊かなこのゴールデンポンドを舞台に、直接会うことでわだかまりを解くことや、人との繋がりをとても大事だと感じていただけると思います。作品が成立するのはお客さんあってのことだと改めて感じました。スタッフ・役者一同、観て良かったと思えるように全力で挑みますので、お客様と皆で作品を作っていきたいと思います」とコメント。
エセルの娘・チェルシー役の瀬奈じゅんは「久しぶりに皆さんとまた会えたこと、そして蓮音君という新しい家族を迎えられたことをとても嬉しく思います。この作品を観て『家族っていいな』『自分にとって大切なことは何だろう』と、考えていただければと思います。この6人で芝居できることを楽しみながら、成長しながらこの作品を皆様にお届けできればと思います」、チェルシーの恋人・ビル役の松村雄基は「出演の回を重ねることで、より相手のセリフをしっかりと聞けるようになり、エネルギーのキャッチボールができるように感じています。作品への想いやセリフ・動きに変化が出てきたのでは、と思います。生きることは辛く苦しいことも多いけど、悪いもんじゃない、と、お客様に舞台上からエールを送りたいと思います」と思いを述べる。
また郵便配達員・チャーリー役の石橋徹郎は「この作品は、隣の人に怒ったり笑ったり、素直な感情を伝える素朴な作品です。隣の人を大切に想うことの素晴らしさを皆様と共有できればと思います。劇場でお待ちしております」、チェルシーの息子・ビリー役の林蓮音(Jr.SP / ジャニーズJr.)は「13歳という役にプレッシャーを感じながらも、演じすぎず13歳の頃の自分のように元気でいたずら好きな少年を演じられればと思います。この作品を通して家族の時間を大切にしたいと思ってもらえるように頑張りたいと思います」と意気込む。
そしてエセルの夫・ノーマン役の石田圭祐は「今回再演のお話を聞いてとても嬉しかったです。お稽古中はマスクをしたままだったので、マスクを外して、相手の顔が見えることでこんなにも相手からエネルギーを感じられることがとても大きな発見でした。自分の親もこんなだったな、と思い出しながら演じています。コロナ禍で故郷に帰れない期間が長く続いている方もいらっしゃると思います。この作品を観て故郷のことを考えて、思い出してほしいと思います。ぜひ劇場にお越しください」と語った。
本作は今後、6月8・9日に大阪・枚方市総合文化芸術センター 関西医大 小ホール、11・12日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、14・15日に石川・北國新聞赤羽ホール、18・19日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、21日から26日まで東京・紀伊國屋ホール、7月9日に長野・長野市芸術館 メインホールにて上演される。
「黄昏」
2022年6月4日(土)※プレビュー公演
東京都 江東区文化センター ホール
2022年6月8日(水)・9日(木)
大阪府 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 小ホール
2022年6月11日(土)・12日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2022年6月14日(火)・15日(水)
石川県 北國新聞赤羽ホール
2022年6月18日(土)・19日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2022年6月21日(火)~26日(日)
東京都 紀伊國屋ホール
2022年7月9日(土)
長野県 長野市芸術館 メインホール
作:アーネスト・トンプソン
翻訳:青井陽治
演出:鵜山仁
音楽:藤原道山
出演:高橋惠子 / 瀬奈じゅん、松村雄基 / 石橋徹郎、林蓮音(Jr.SP / ジャニーズJr.) / 石田圭祐
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