これは悪い芝居の第29回本公演。“悲劇からの卒業”を掲げる今回は、実際に起きた事件を下敷きに
日野朝子はある日、見知らぬ女性と喫茶店で話す父親・統一の姿を見かける。女性は統一に白い本を手渡すと、突然泣き崩れた。帰り道で朝子は、父が受け取った白い本「白昼夢の快物」が本屋で平積みされているのを見つける。その本の著者は20年前に日本中を震撼させたとある事件の犯人で、本の中にはなぜか自分の名前が書かれており……。
開幕に際し、作・演出を手がける山崎彬は「知らない過去、失った記憶、数十年前の不確かな自分。もはや新作として登場人物たちに向き合い続けた執筆、充実した稽古を経て、新宿シアタートップスに舞台美術と出演者と幾重にも重なる物語をパンパンに詰め込みました。悪い芝居ラストプレイです。ほんとに観てほしいです」とコメントした。公演は6月12日まで。
山崎彬コメント
本作は、4年前に悪い芝居で上演した「ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング」と、3年前に山口ちはるプロデュースに書き下ろした「快物」、この二作を元にした新作公演です。元となった両作ともが、過去のつらい出来事から幾ばくかの年月を経た、今を生きる人たちの“その先”の物語でした。
あれから数年が経ち、まさに“その先”である今の自分たちが、新たなアプローチで二作を融合して、もう一度過去作に挑みます。祈りのような思いを込めて作り上げた本作「ラスト・ナイト・エンド・デイドリーム・モンスター」は“その先”を生きる私たちの“さらにその先”の物語となりました。
知らない過去、失った記憶、数十年前の不確かな自分。もはや新作として登場人物たちに向き合い続けた執筆、充実した稽古を経て、新宿シアタートップスに舞台美術と出演者と幾重にも重なる物語をパンパンに詰め込みました。
悪い芝居ラストプレイです。ほんとに観てほしいです。
悪い芝居 vol.29 喪失と希望の悪い芝居ラストプレイ「ラスト・ナイト・エンド・デイドリーム・モンスター」
2022年6月2日(木)~12日(日)
東京都 新宿シアタートップス
作・演出:
出演:
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多田 直人/俳優 @meganediary
ナタリーさんありがとうございます。
舞台写真も素敵です。前から見たらこんな感じになってるんですね。 https://t.co/pdhg9mBzcg