本作は、2017年に初演、翌2018年に再演された作品。紀元前のエジプトとローマを舞台に、熊川によるオリジナルストーリーが繰り広げられる。音楽はカール・ニールセンによる楽曲が使用され、衣裳を
今年50歳を迎えた熊川は、出演について「自身の若い頃を振り返ると、ヌレエフと同じバーを握って稽古した日や、当時のスターと一緒に舞台に立った経験は、かけがえのない光景として脳裏に刻まれています。それを思うと、伸び盛りの若手と自分が舞台上で同じ空気を吸うことは、私が思う以上に彼らにとって意味あることであり、バレエに生かされた者として今なすべきことのひとつが“継承”であるという想いから、今回の出演を決断いたしました。この機会を後進のため、存分に生かしたいと思います」と語った。
公演は10月26日から30日まで東京・Bunkamura オーチャードホール、11月3日に大阪・フェスティバルホール、7日に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで行われる。
熊川哲也コメント
「クレオパトラ」は、原作も音楽も存在しないところから産み出した、まさに“創作の真骨頂”ともいえる作品であり、私自身にとっても非常に特別なものです。ニールセンの音楽に出会い、演出が降ってきた瞬間から、極めて完璧に近い領域に到達したと感じ得た初日の舞台まで、この作品が誕生するまでの一刻一刻は、非常に満ち足りた時間でした。
3度目の上演となる今回は、初演の奇跡を蘇らせてくれるであろう浅川紫織に加え、第二世代ともいえるキャストが揃います。容姿はもとより、バレエの形式美を超えて、各々のありのままの姿が顕になるこのタイトルロールを、彼女たちがいかに創り上げるか、ご期待ください。
初演の2017年から5年の時が過ぎ、その間に私も節目を迎える歳となりました。「五十にして天命を知る」といわれますが、有限たる時において自らがすべきこととは何か──。自身の若い頃を振り返ると、ヌレエフと同じバーを握って稽古した日や、当時のスターと一緒に舞台に立った経験は、かけがえのない光景として脳裏に刻まれています。それを思うと、伸び盛りの若手と自分が舞台上で同じ空気を吸うことは、私が思う以上に彼らにとって意味あることであり、バレエに生かされた者として今なすべきことのひとつが“継承”であるという想いから、今回の出演を決断いたしました。この機会を後進のため、存分に生かしたいと思います。
熊川哲也 Kバレエカンパニー Autumn Tour 2022「クレオパトラ」
2022年10月26日(水)~30日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール
2022年11月3日(木・祝)
大阪府 フェスティバルホール
2022年11月7日(月)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
芸術監督:
指揮:井田勝大
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
出演
クレオパトラ:
アントニウス:
オクタヴィアヌス:山本雅也、
オクタヴィア:
プトレマイオス:吉田周平、
ブルータス:石橋奨也、杉野慧、奥田祥智
ガイド:
ポンペイウス:ニコライ・ヴィユウジャーニン
ジュリアス・シーザー:熊川哲也、
※日高世菜の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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