アマノウズメ企画「Our Land」が7月2・3日に京都・KAIKAにて上演される。
これは、京都の岩戸山にあるKAIKAの、“国生み”をテーマにした企画。劇団しようよの
上演に向けて本企画のプロデューサーで劇団衛星の植村純子は「岩戸山の神話にまつわる作品をつくりたい、とずっと考えていました。KAIKAの活動に縁の深い仲間とそれに取り組みたい、とみんなにお願いしました。そうしてできた作品は、こんな形になりました」とコメント。大原は「『私は』『私たちの』 現在地って、どこなんでしょうね? どこにいれば、なにがあれば、心が安らかで、穏やかに過ごせるでしょうか。あくなき問いが、いまなお、改めて降りかかるような思いでいます」、西井は「この公演が、KAIKAという“場所”そして祇園祭や岩戸山に興味を持つきっかけになれば幸いです」と語っている。上演時間は約30分。
大原渉平コメント
今春、母の生まれ住んだ家がなくなるそうです。それを聞いて、帰る場所のなさ、というなんとも言い難い思いを、はじめて身に沁みて感じました。母の生まれ住んだ家は、誰か別の人のものになるそうです。10年前の2011年、演劇界デビューを果たした僕たちは、東日本大震災の直後だった、という現実に、つねに向き合うことになりました。帰れない場所、自分の場所がなくなること。その大きさが、10年の時を経て、ようやっと追いついて実感しているように思います。母はずっと、 僕の演劇人生を見つめてくれて、それでいて、いいなあそんなふうに自由に暮らしてみたいなあ、と、そう言ってくれました。なぜかそんな言葉がずっと心に残っています。「私は」「私たちの」 現在地って、どこなんでしょうね? どこにいれば、なにがあれば、心が安らかで、穏やかに過ごせるでしょうか。あくなき問いが、いまなお、改めて降りかかるような思いでいます。
西井桃子コメント
もう一度「Our Land」を演出する機会を頂けて、大変光栄です。 昨年の創作を胸に、また新たな気持ちでこの作品と向き合いたいと思います。
刻一刻と姿を変える“世界”、コロナ感染拡大でその変化をより身近に感じるようになりました。「Our Land」に描かれる世界もページをめくるたび鮮やかに、時に激しく変化していきます。そんな中を生きる2人が、歩みを進めていく時間、立ち止まってしまう時間、どちらも肯定できる作品作りをしていきたいです。
この公演が、KAIKAという“場所”そして祇園祭や岩戸山に興味を持つきっかけになれば幸いです。
植村純子コメント
岩戸山の神話にまつわる作品をつくりたい、とずっと考えていました。KAIKAの活動に縁の深い仲間とそれに取り組みたい、とみんなにお願いしました。そうしてできた作品は、こんな形になりました。
「どこが“国生み”なの?」と思われるかもしれません。でもそもそも私たちは、たまたま、ここ・ 岩戸山の鉾町にあるKAIKAを拠点に活動していて、ゆえにこの作品をつくりました。 私はこれを、私たちの「わがまちの物語」として創作したいと考えています。
昨年度に上演しようとした時、この「国生み」から考えてたのは、日本とその周辺の国々……くらいのことでした。今のご時世を受けて、もう少しひろく、世界各地の「くに」のことを、今、考えています。
劇団衛星 @gekidaneisei
劇団衛星の植村が、プロデュースを担当する公演です。7月、KAIKAで上演します。 https://t.co/pnbTJTCL6R