shelf volume 30「バイオ・グラフィ:プレイ(1984)」が6月9日から12日まで、東京・シアタートラムにて上演される。
これは
上演に向けて矢野は「私たち人間は果たして、けっきょくのところ、既存の、ありふれた言葉で構築された過去という──それは人の記憶とも、あるいはもっと広く世界の歴史といってもいい──そのような物語の領域を抜け出して、今・ここにある / 今・ここ“そのもの”である“現在”と向かい合うこと、即ち“世界”そのものに触れることの出来ない存在なのかも知れない。マックス・フリッシュの戯曲『私の伝記:演戯』を読んで後、私はそのようなことを思わざるを得なかった」と言い、「しかしだ、私は違う、そうではない、異なる人生の可能性を追求したい」「私は現在に、即ち世界に直接に向かい合いたいのだ。この各所で分断され、互いに孤立し、他者を排除し、国家や社会があらゆるレイヤーでそれぞれの場所で自閉しつつあるこの現代社会を突破して、世界に直接に、他者と直にコミュニケートしたいのだ。そしてそれは、繰り返される人間の我々の愚かな歴史=物語を乗り越えるために必要な試みなのではないかと思うのだ。そして私は、演劇の上演には、その可能性がまだ残されていると信じているのだ」と語っている。
shelf volume 30「バイオ・グラフィ:プレイ(1984)」
2022年6月9日(木)~12日(日)
東京都 シアタートラム
作:マックス・フリッシュ
翻訳:松鵜功記
構成・演出:
出演:川渕優子、三橋麻子、
矢野靖人 @6月シアタートラム「バイオ・グラフィ:プレイ(1984)」 @YasuhitoYANO
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