まったく別の新しい上演作品、劇団なかゆび「わが友ヒットラー」上演中

劇団なかゆび Nakayubi.-12revenge「わが友ヒットラー」の公演が、昨日5月12日に京都・galleryMainにてスタートした。

本作は、昨年8月に予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた公演の“revenge”公演。三島由紀夫の戯曲「わが友ヒットラー」を神田真直が演出する。1934年、ヒットラーの演説を聞く3人の“友”のうち、2人はやがて粛清される運命にあり……。公演には柊木樹、髭だるマン、瀬戸沙門、増田知就が出演する。

神田は「あのとき予定されていた上演はもう帰ってこない。これは単なるやり直しではなく、まったく別の、新しい上演作品なのです」とコメントした。上演時間は休憩ありの約2時間15分。公演は5月15日まで。

神田真直コメント

昨年、世界中ほとんどの人々が否応なしに多くのものを奪われました。変化した生活は、もうもとには戻りません。しかし、学んだことがあります。いや、そのキッカケになったというしかないでしょう。私たちは、少しでも、明日が今日よりマシなものになるように、あとから考えれば滑稽に思えるような苦心を重ねるしかありません。あのとき予定されていた上演はもう帰ってこない。これは単なるやり直しではなく、まったく別の、新しい上演作品なのです。