「BLINK」が、6月24日から7月3日まで東京・あうるすぽっとで上演される。
これは、イギリスの劇作家フィル・ポーターの二人芝居「BLINK」を、荒井遼の演出で立ち上げるもの。劇中では、宗教コミューンで育ったジョナと、自分の存在を認められないソフィのラブストーリーが展開する。ソフィは、亡くなった父の部屋を改装して貸し出すことに。そこにジョナが引っ越してくると、2人の奇妙な関係が始まり……。
公演は、
西村成忠コメント
この度、舞台「BLINK」でジョナ役を演じさせてもらう事になりました。西村成忠と申します。僕はこれまで映像作品を主に活動してきたのですが、舞台出演はこの、「BLINK」が僕の俳優人生、初舞台になります!
幼少の頃から憧れてやまない舞台演劇の世界に一歩足を踏み入れる機会を頂けて心が躍るような気持ちです。もちろん、初めて挑戦する「舞台」に対する不安や緊張もあります。ですが、今回の舞台「BLINK」に携わる者の一人として、この作品を僕なりに、愛し、解釈し、より良い演技を、より良い表現を多くのお客様にお伝えできるよう励みます!
そして、過去の僕でも未来の僕でもない、現在を生きる僕にしかない瞬きを楽しんで頂けたら、これ以上の喜びはありません。
湯川ひなコメント
この本を読んだ時、一目惚れのような一読み惚れをしました。物語や登場人物が持つ奇妙さに、心惹かれました。荒井さんは、ワークショップでご一緒した際に、戯曲の読み込み方とその感性に信頼感を抱きました。そんな荒井さんと共にこの「いい本」と向き合えること、同世代の西村さんと2人芝居を創り上げていく時間が楽しみです! 日本では初めて上演される台本なので、どのような物語か想像できないかもしれませんが、なんともいえない程、良いラブストーリーなんです。この本の魅力をお届けできるよう全力を尽くしたいです。皆さま、ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです。
広田亮平コメント
荒井さんとは約3年前に舞台でご一緒し、それから会うたびに「なにか面白いことやろう!」と声をかけていただいていました。今回このような役を任せていただき光栄です。
しかし僕自身初の二人芝居、どうなることやら。出演が決まってからずっとドキドキです。
若くて、滑稽で、切ない男女の物語。正直ラブストーリーは僕にとって縁のないものだと思っていました。愛ってなんだろう。好きと何が違うんだろう。今の僕にはお客さんに何を伝えられるだろう。
いや、今の僕だから伝えられることがある。そう信じて本番を迎えたいと思います。皆さま劇場へ、ぜひお越しください。
黒河内りくコメント
私は今年で23歳になります。長い人生を送ってきたとはまだ言えませんが、感じているのは、1日1日を今まで生きてきたという事です。どんな事も「記憶」という印として身体に刻まれ、まるで昨日のように思い返すことが出来ます。そんな印とどう向き合っていくか。新しい出会いが印と折り合いをつける一つのきっかけになる事もあります。
BLINKとの出会いも、私にとっての新しい未来への一つの道標となりました。この作品は、知らずして空いた心の隙間にそっと埋まるような、不思議な風を吹かせてくれます。その風をお届けできるよう、あるいは誰かにとっての道標になれるように、私は愛を持って作品作りに関わっていきたいと思っています。
荒井遼コメント
奇妙な話に引き込まれ、切なくも温かい読後感でした。近くに行きたいけれど行けない。近すぎると困惑するけれど遠すぎるのは困る。ちょうど自粛期間で、人と人との距離について考えていた頃でした。ラブストーリーであり、若者が存在理由を探していく話です。紆余曲折の最後で僕は、切なさと温かさと共に二人を肯定し励まし世界に送り出す。そういう風な作品にしたいと思っています。今は4月の末です。町に出ると夕日を浴びている生命力に満ちた草花たちが。生きている。その風を吸い込む。人生の一瞬。そういう時期を描く作品にしたいと思っています。繊細な感性を持つ俳優たちと共に、ナイーブでちょっと不思議な顔つきの作品にしたいと思います。
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