Snow Manが“命を削って人間の限界に挑戦”！「滝沢歌舞伎ZERO 2022」開幕

「滝沢歌舞伎ZERO 2022」が、昨日4月6日に東京・新橋演舞場で開幕。同日、ゲネプロと初日前会見が行われた。なお記事には舞台写真や演出に触れた記述が含まれるため、ネタバレを避けたい読者は注意してほしい。

「滝沢歌舞伎」は、2006年に誕生した“和のスーパーエンタテインメント”。2019年からはSnow Manが主演を務める「滝沢歌舞伎ZERO」として上演され、2020年には映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」が公開された。出演者にはSnow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介のほか、IMPACTors / ジャニーズ Jr.の佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我らが名を連ねる。演出を務めるのは滝沢秀明だ。

オープニングではSnow Manの「春の踊りは」「よぉいやさー！」という掛け声を合図に桜の花びら300万枚が降り注ぎ、舞台上をピンク色に染め上げる。その後はSnow Man、IMPACTorsの面々が代わる代わる登場し、歌やダンス、殺陣、変面、恒例の“腹筋太鼓”などを披露。1幕のラストでは、連獅子のかつらをつけたSnow Manが9人で息の合った毛振りを見せ、そのダイナミックな動きで観客を魅了した。さらに第2幕では芝居「満月に散る鼠小僧～残した夢は『笑いあり、涙なし』～」が上演される。キャストたちのコミカルな掛け合いや、大量の本水の中で繰り広げられる激しい立ち廻りを、ファンは楽しみにしておこう。なお劇中では、目黒がデザインした衣裳をまとったIMPACTorsにより、岩本振付の新曲「Fighter」もパフォーマンスされた。

ゲネプロ後の会見にはSnow Manが出席。本公演には新曲や連獅子といった新要素が取り入れられた。重さ約3kgのカツラで行う連獅子について佐久間は「これだけの人数で連獅子を踊るのは、なかなかないこと。人間の限界に挑戦し、命を削りながら頭を振っています！」とコメント。連獅子の稽古に苦労したという渡辺は「今も首が痛い」と打ち明けつつ「僕らが頭を回すことで換気ができて良いと思いました（笑）」とジョークを飛ばした。

深澤、渡辺、宮館が歌と殺陣を披露するシーンでは、LED付きの刀が使用されている。これについて宮館が「いつもより重さがあるんです」と刀を握った実感を語ると、阿部が「歌と殺陣という組み合わせは新しい。ここでしか観られないと思います」とコメントした。

ジャニーズJr.時代から「滝沢歌舞伎」に参加している目黒は「ここに戻ってくるといろいろなことを思い出します。IMPACTorsもいるので、後輩たちに僕らの背中を見せられれば」と決意を述べる。深澤も「今回（演出の）滝沢くんは、僕らに任せてくれた部分が多かった。Snow Manに託してくれたものを、今度は後輩に伝えたい」と意気込んだ。

深澤のコメントを受けたラウールは、滝沢とIMPACTorsが一緒に食事をしていたことを知った深澤が寂しそうな顔をしていたと指摘し、「ふっかさん（深澤）、後輩に嫉妬してるなと思いました（笑）」と話す。これに対し深澤は「僕らも後輩の面倒を見る側になったということ。でもやきもちはやいています。滝沢くん、僕ともご飯をお願いします！」と元気良くリアクションした。

長尺の立ち廻りや早替えを行う岩本は「舞台袖に掃けて、まだ何も準備していないのに『次の出番まで20秒』と言われたのは初めてでした。それくらい僕は舞台裏でもドタバタですが……人によっては余裕みたいです。深澤くんとか」と、横目で深澤を見る。水を向けられた深澤が「同じシーンで、僕はメイク直しや衣裳替えが全部終わっても『あと6分あります』と言われました！」と明かすと、即座に所要時間の差を計算した阿部が「残り時間、18倍じゃん！」と指摘し、笑いを誘った。

会見は終始笑いに包まれて進行。阿部が「カッコよく撮ってもらえたらうれしいです」とほほ笑むと、メンバーからは「あざとい！」という声が上がり、カメラ好きの向井は「スローシャッターで撮ったろか！」と茶々を入れる。またのどの調子が悪い司会者に向井がミントタブレットを差し出そうとしたり、宮館と佐久間が腕を組んで登壇したりして、報道陣を和ませていた。

最後に岩本が「過去と未来が交錯する、特別な時間が流れているのがこの『滝沢歌舞伎ZERO』。新橋演舞場で交差するエネルギーを受け取って、そのパワーを周りの方に分けてあげてください」とあいさつすると、メンバーから拍手が起きる。それを聞いた岩本は「何これ！（笑）」とはにかんでいた。上演時間は休憩30分を含む約2時間30分を予定。公演は5月16日まで行われる。