理性的な変人たちは、東京藝術大学出身のメンバーを中心に結成されたパフォーマンス集団。“女性が女性であることで直面する問題”をテーマにした本作では、亡くなった姉の娘を育てるオト、シングルマザーの弥生、性暴力事件をきっかけに別々の道を歩むことになる双子の倫子と結子、3世代の女性たちの物語が描かれる。作劇を鎌田エリカ、演出を
開幕に際し、生田は「言うまでもなく世間には様々な悩みを抱えている人がいますし、どれだけ真摯に戯曲と向き合っても、この作品が誰かを傷つけてしまうのでは、という懸念は消えません。しかし座組で話し合う中で、私達はあくまで私達の問題を語るべきだと、心が決まりました。もっと大変な人はたくさんいるかもしれないけど、だからといって私達が感じた心の葛藤も、大したことではないと考える必要はない、きちんと問題提起したいと今は考えています」とコメントした。
公演は3月27日まで。またConfetti Streaming Theaterでは、4月6日から5月5日まで本作の映像配信が行われる。
生田みゆきコメント
新型コロナウイルスの蔓延を期に数々の問題が噴出していますが、中でも気にかかったのは「コロナ禍で日本人女性の自殺が急増」というニュースでした。女性が生きていくことの何が、どう難しいのかを改めて考えてみたくなり、女性が女性であることで直面する問題について新作を創ることに決めました。
言うまでもなく世間には様々な悩みを抱えている人がいますし、どれだけ真摯に戯曲と向き合っても、この作品が誰かを傷つけてしまうのでは、という懸念は消えません。しかし座組で話し合う中で、私達はあくまで私達の問題を語るべきだと、心が決まりました。もっと大変な人はたくさんいるかもしれないけど、だからといって私達が感じた心の葛藤も、大したことではないと考える必要はない、きちんと問題提起したいと今は考えています。
なお、この作品は二度の延期を経ての上演となります。今回の座組のメンバーはもとより、延期前に関わってくださっていた山脇唯さん、張平さんとの創作の時間からも大きな示唆を頂きました。また、何より何度も延期のご連絡を差し上げる中、温かい目で支えてくださった皆様のおかげでやっと上演出来ます。どうかお楽しみいただけますように。
理性的な変人たち vol.2「オロイカソング」
2022年3月23日(水)~27日(日)
東京都 アトリエ第Q藝術
作:鎌田エリカ
演出:
出演:滝沢花野、
関連記事
万里紗 / Marissa @marissa_indigo
良い写真がたくさん!#ステージナタリー さんありがとうございます。 https://t.co/kOrHQB7gH5