上演に向け、わかぎは「いまも世界中で起きている争いの根源のひとつ、土地と血の問題を、日本の戦国時代を借りて見つめ直してみたい」、流山児は「理屈抜きに面白くて、それでいてニンゲン存在の哀しさ、『戦争』の時代の《現在》の不条理が浮かび上がるわかぎゑふ×流山児×黒塚!! ご期待下さい」とコメントした。
わかぎゑふコメント
土地と民、親と子、切っても切れないものは恩恵であると共にしがらみでもあり、諸刃の刃です。いまも世界中で起きている争いの根源のひとつ、土地と血の問題を、日本の戦国時代を借りて見つめ直してみたいと思います。
流山児祥コメント
わかぎゑふさんとの付き合いは、リリパットアーミーの座長だった中島らもさんとの出会いだから35年以上である。ラサール石井:作・演出「ダフネの嵐」伊丹公演にゲスト出演してもらったり、リリパ劇団員だった山内圭哉は唐十郎の「愛の乞食」に新感線の古田新太と一緒に出演してくれた。また、共通の友人高取英が死の直前、ゑふさんと私に謎の電話してきた。「T氏は実は暗殺されていたって知ってますか? あまり話すと僕の命に関わるので……」と。そんな、奇妙な縁でもある。
3年前、ゑふさんの「お正月」を観て、その巧さに舌を巻き新作を依頼した。当初、私が台湾で芝居を創っていたこともあり、ゑふさんのお父上の縁故の地でもある台湾ものでと盛り上がったのだが、この間の状況を踏まえ、今、この時代に必要なのは「怪談」、ゑふさんとの初手合わせはお怪談でと相成った。今回はゑふさんの紹介で、所作指導には地唄舞の山村若静紀さんなど、初めてのスタッフたちとの座組も楽しみです。執筆にとりかかる前のゑふさんから、キャスト全員に「日舞や仕舞の経験があるか?」と質問があり、劇団員は全滅。僕も「全てできませんが、歌は好きです。芝居は好きです。」と答えておきました。
理屈抜きに面白くて、それでいてニンゲン存在の哀しさ、「戦争」の時代の《現在》の不条理が浮かび上がるわかぎゑふ×流山児×黒塚!! ご期待下さい。
流山児★事務所公演「黒塚~一ツ家の闇」
2022年5月13日(金)~22日(日)
東京都 ザ・スズナリ
脚本・演出:
出演:
流山児祥 @ryuzanji3
春爛漫『由比正雪』以来、流山児+わかぎゑふの本格時代劇。5月13(金)@スズナリで開幕します
予約は⇒https://t.co/zolZxXyhFB https://t.co/ptrvLh08Zp