理性的な変人たちは、東京藝術大学出身のメンバーを中心に結成されたパフォーマンス集団。“疵者(オロイカ)ソング”と題された本作では、三世代の女たちの物語が描かれる。
上演に向けて演出の
鎌田エリカが作を担当。出演者には、理性的な変人たちの滝沢花野のほか、
生田みゆきコメント
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい始めてから、私達は大きな変化の中で生活してきました。ウイルスに対する恐怖、生活への不安、先が見えない日常へのストレス……様々な問題が噴出していますが、中でも気にかかったのは「コロナ禍で日本人女性の自殺が急増」というニュースでした。多様な性が受け入れられつつある世の中で、男女の二項対立で語るのは乱暴に聞こえるかもしれません。ですが、男女での比較をした際に明らかに女性の自殺率が上昇したという統計は、男性よりも女性がコロナ禍の影響をより多く受けていることを示しています。女性が生きていくことの、何が、どう難しいのだろうか。それを改めて考えてみたくなりました。コロナ禍で二度の延期を余儀なくされた作品ですが、その度に公演のために集ったメンバーの様々な声が作品に反映され、改訂が重ねられました。生理のこと、恋愛と暴力とセックス、妊娠、貧困……私たちの前の世代の物語も織り込んで、私たちが今どこに立っているのか、これからどこに向かうのかを真摯に描きたいと思います。
理性的な変人たち vol.2「オロイカソング」
2022年3月23日(水)~27日(日)
東京都 アトリエ第Q藝術 1F HALL
作:鎌田エリカ
演出:
出演:滝沢花野、
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ステージナタリー @stage_natalie
“私たちが今どこに立っているのか”を問う、理性的な変人たち「オロイカソング」(コメントあり)
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