無名塾・仲代達矢、役者70周年記念に松本清張の小説「左の腕」を上演、記念展も

無名塾「左の腕」が、3月5日から13日まで東京・シアター1010で上演される。

これは、仲代達矢が2021年に役者70周年を迎えたのを記念して上演される作品。今作では松本清張の小説集「佐渡流人行」に収録されている「左の腕」を、仲代と岡山矢の演出で立ち上げる。劇中では、江戸時代を舞台に、飴売りでやっと暮らす老父とその娘の物語が描かれる。料理屋の働き口を世話された2人は、平穏な暮らしをようやく掴むが……。出演者には仲代のほか、西山知佐、長森雅人、進藤健太郎、川村進、円地晶子、上水流大陸、島田仁、中山正太郎、朝日望が名を連ねた。

併せて記念展「仲代達矢 役者七十周年記念展 1952-2021」が、同劇場の11Fギャラリーで3月2日から9日まで行われる。本イベントでは、仲代が出演した舞台や映画作品のポスターや台本、着用衣裳、仲代の妻で脚本・演出家の隆巴が手がけた色紙、また仲代の自室を再現した展示、出演舞台のシーンを編集したショートフィルムが並ぶ。