新藤兼人「一枚のハガキ」を、古川健の脚色＆北村総一朗の演出で劇団昴が舞台化

劇団昴「一枚のハガキ」が3月16日から20日まで、東京のこくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロにて上演される。

これは、新藤兼人の原作を、劇団チョコレートケーキ・古川健の脚色で舞台化するもの。戦争末期、松山啓太ら100名の中年兵士が招集された。兵士たちは上官のくじ引きで赴任先が決まるが、行き先がフィリピンに決まった森川定造は、妻にハガキを読んだことを伝えてほしいと、1枚のハガキを啓太に託し……。

上演に向け、演出を手がける北村総一朗は「コロナ禍のため一年延期になっていた新藤兼人監督『一枚のハガキ』の舞台化が、古川健氏の上演台本を得て、今春三月何とか日の目を見る事になりました。巨匠が九十八歳でメガホンを取り、反戦への強い思いと、人間の尊厳とは何かを問いかけてくる新藤作品に共鳴した私が、氏の精神の一端でも受け継ぐ事が出来ればと願っています」と思いを語っている。