「CHICAGO」は、作曲をジョン・カンダー、作詞・脚本をフレッド・エッブ、脚本・振付をボブ・フォッシーが手がけたミュージカル。これまで、トニー賞やオリヴィエ賞、グラミー賞を受賞し、映画化もされた。ブロードウェイで米倉が「CHICAGO」で主役の1人、ロキシー・ハート役を演じるのは、今回が4回目のこと。12月に東京・東京国際フォーラム ホールC実施される来日公演でも、ロキシー役を務める。
米倉は、出演が決まったときの思いを「まず、『本当にやれるのか』と自分に問いかけました。ドラマに打ち込んでいるときは運動らしい運動ができません。ダンサーとしてのスキルを整えられる環境にいないので、普段からブロードウェイに立っているみなさんと同じようにできるのか、と。30代のときは体も動いたし、やりたい、やってやるという熱意で乗り越えてきました。でも改めて今回やれるのならやりたいと、出演を決めました。何より、私のなかで、好奇心が消えたら終わりだと思っています。挑戦しないわけにはいきません」と話す。
さらに本作を「私の理想に近いミュージカル」と語る米倉は、「人間にはいろいろな部分があります。かわいらしさ、悲しさ、憂い、鋭さ──、そんな相反するキャラクターがひとりの人間に同居していますが、この作品はそんな部分が描かれていて、そこにとても魅かれます。また、ロキシーの、もっと上に立ちたい、どうにかして生きてやるという思いは、私ともリンクします。隣の芝が青く見えるところも似ているかな(笑)。見かけは(もうひとりの主人公の)ヴェルマのほうがかっこいいし、私も最初に観たときにいちばん目を奪われたのは彼女の登場シーンでした。でもロキシーは途中から出てきて、奪っていくから楽しいんです(笑)。私とは切っても切り離せない、いちばん誇りに思っている役かもしれません。ロキシーを演じ始めた頃は、チャーミング、チャーミングと言い聞かせながら作っていきましたが、もうだいぶ時間も経っているので、そういうところを少しそぎ落とし、大人のロキシーを作っていきたいです」と意気込みを述べた。公演の詳細は、後日発表される。
ミュージカル「CHICAGO」
2022年11月
アメリカ アンバサダー劇場
2022年12月
東京都 東京国際フォーラム ホールC
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