「六本木歌舞伎」は、2015年に東京・EX THEATER ROPPONGIでスタートした公演。第4弾となる今回は、今井豊茂の脚本、藤間勘十郎の演出により上演され、これまで3回にわたり「六本木歌舞伎」の演出を手がけた三池崇史が監修を務める。
会見には、海老蔵と戸塚が登壇。まず海老蔵は「戸塚さんをお招きし、『青砥稿花紅彩画』をもとにした作品を作ります。新しいお客様にも古典を理解していただけるよう、一生懸命勤めたい」と意気込む。「六本木歌舞伎」初参加となる戸塚は「緊張して、マイクがオフになっていました(笑)」と緊張感を漂わせつつ、「自分が市川海老蔵さんの隣に立てる日が来るなんて思ってもみませんでした。気持ちが高揚しています。歌舞伎初挑戦なので、自分に与えられた役割をまっとうしていきたいです」と抱負を語った。
司会者から海老蔵の印象を尋ねられた戸塚は「本日初めてお会いしたのですが、やはり目力が強い方だなと。優しい瞳の奥から、“ラスボス”のようなとてつもないオーラを感じました」とコメント。続く海老蔵は、戸塚について「第一印象は、可愛らしくて優しそうなお顔をしていらっしゃるなと思いました」と笑顔を見せた。
公演内容について、海老蔵は「現代に生きる方々に歌舞伎を感覚的に楽しんでいただくためには、古典を面白く作り替える必要があるのではないか、ということで、劇中劇として『浜松屋』や『稲瀬川勢揃い』の場をやる予定。今は『東京卍リベンジャーズ』という不良マンガが流行っていますが、今回の公演にも不良が出てくると思います。不良たちに宿っているパッションやカッコ良さ、粋なところを、歌舞伎の素晴らしい部分も生かしつつお伝えできれば」と目標を掲げる。
自身が演じる役どころについて、戸塚は「呉服店・浜松屋の宗之助という役をいただきました」と回答。続けて海老蔵が「前半部分で不良の役もやっていただきます」と付け加え、「戸塚さんには、いろいろなことに挑戦していただきます。七五調でしゃべることなど、なかなか大変ですが、できますか?」と聞くと、戸塚は「やらせていただきます!」と即答した。
記者から、歌舞伎に対するイメージを尋ねられた戸塚は「代々受け継がれてきた日本の宝。これから勉強させていただき、歌舞伎の世界に染まっていきたいです」と答える。さらに「(『六本木歌舞伎』出演に際して)A.B.C-Zメンバーからは今のところまだ何もコメントをもらっておりません。コメント募集してます!(笑)」とメンバーに呼びかけた。
最後に海老蔵は「現代の場面では、戦うシーンも出てくると思うので、戸塚さんにはお得意のアクロバティックなアクションをしていただくつもりです」と述べ、戸塚は「海老蔵さんから学べることを全部学び、とことん吸収させていただきたいです」と言葉に力を込めた。
公演は2月18日から3月6日までEX THEATER ROPPONGI、11日から13日まで福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール、18日から21日まで大阪・フェスティバルホールにて。
「六本木歌舞伎2022」
2022年2月18日(金)~3月6日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI
2022年3月11日(金)~13日(日)
福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
2022年3月18日(金)~21日(月・祝)
大阪府 フェスティバルホール
脚本:今井豊茂
演出:藤間勘十郎
監修:三池崇史
出演:
※2022年3月16日追記:大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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きむこ @ki_m_ko
【会見レポート】「六本木歌舞伎」初挑戦の戸塚祥太、市川海老蔵のオーラに「“ラスボス”のよう」 https://t.co/HF91pyHG9k