世田谷パブリックシアター若手演劇人育成プログラム ハッチアウトシアター2021「子どものためのリーディング+ワークショップ公演『ホーム』」が、昨日12月10日に東京・シアタートラムで開幕した。
これはリーディングとワークショップが一体化した観客参加型の企画。作を神野誠人、演出+ワークショップファシリテーターをMoratorium Pantsの
初日を終えた神野は「共にいることは難しいです。一緒にいるはずなのに共にいる(そばにいる)と思えないことだってあります。一歩関係がすれ違うと、それで別れてしまったりします。そこには『さようなら』の言葉すらないかもしれないです」と語り、続けて「そんな時、ふっと差し伸べられる手があります。それはどんなに温かいことでしょう。しかし、残念ながらそれは滅多にあることではないのです。だからこそ、自分が手を差し伸べられる時、差し伸べてみることが大事だと思っています。そんなことを思いながら『ホーム』を書きました。この物語が、ワークショップが、あなたの生き方を支えていくものになれば幸いです」とメッセージを送る。
また橋本は「ラストシーンでは、これからの新しい劇場(演劇)のカタチ『ホーム』が僕の目の前には広がっていました。明日からはきっと全然違うそれぞれの『ホーム』にまた出会えることを楽しみにしています」と思いを述べた。「ホーム」は明日12日まで行われる。
神野誠人コメント
多くの人は誰かと共に生きています。
しかしバラバラにも生きています。
それぞれがそれぞれの時間を生きています。
共にいることは難しいです。
一緒にいるはずなのに共にいる(そばにいる)と思えないことだってあります。
一歩関係がすれ違うと、それで別れてしまったりします。
そこには「さようなら」の言葉すらないかもしれないです。
孤独になり、1人閉じこもってしまい、深く深く孤独の谷を落ちていくことしかできなくなるかもしれない。
そんな時、ふっと差し伸べられる手があります。
それはどんなに温かいことでしょう。
しかし、残念ながらそれは滅多にあることではないのです。
だからこそ、自分が手を差し伸べられる時、差し伸べてみることが大事だと思っています。
そんなことを思いながら「ホーム」を書きました。
この物語が、ワークショップが、あなたの生き方を支えていくものになれば幸いです。
橋本昭博コメント
ハッチアウト(孵化させる)シアターの第一弾。たくさん悩み、話し合い、稽古し試行錯誤を繰り返した日々。
すべては、今日の子どもたち(そして大人たち)の笑顔のためだったのだと。とにかく初日の今日は楽しく、元気で素直な子どもたちの反応や感想、疑問、圧倒的な想像力と発想に驚かされました。
たくさん支えてくださり、世界を共に創ってくれたスタッフ・キャストの皆様に感謝。そして、本当の意味でお客様と一緒に創る作品だと思います。
ラストシーンでは、これからの新しい劇場(演劇)のカタチ「ホーム」が僕の目の前には広がっていました。
明日からはきっと全然違うそれぞれの「ホーム」にまた出会えることを楽しみにしています。
世田谷パブリックシアター若手演劇人育成プログラム ハッチアウトシアター2021「子どものためのリーディング+ワークショップ公演『ホーム』」
2021年12月10日(金)~12日(日)
東京都 シアタートラム
作:神野誠人
演出+ワークショップファシリテーター:
出演(五十音順):有吉宣人、
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“ホーム”を考える観客参加型公演の開幕に橋本昭博「生き方を支えていくものになれば」(舞台写真 / コメントあり)
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