これは、2018年に死去した
開幕に際し、流山児は「太平洋戦争開戦80年の12月8日(水)、期せずして『帝国月光写真館』は、初日の幕を開けます。私達は、高取英の『平和な世界=非戦』の願いを込めてこの劇を上演します。モチロン、歌って、踊って、殺陣をして!の愉しさ盛りだくさんのノンストップ歌劇です。ふらりと、下北沢へおいで下さい。待ってます」と観客にメッセージを送った。
公演は12月12日まで。なお10日14:00開演回にはアフタートークが実施され、月蝕歌劇団の
流山児祥コメント
─期せずして、大平洋戦争開戦80年の日「帝国月光写真館」初日です─
盟友である月蝕歌劇団の高取英が彼岸へ逝って3年の時が流れました。唯一無二の「暗黒宝塚」と呼ばれる高取演劇を「寺山修司-過激なる疾走-」(2020年8月)に続いて、代表作「帝国月光写真館」(1983年初演@ザ・スズナリ)を、J・A・シーザーの新曲書下ろし、神在ひろみの振付というコラボで「新作音楽劇」に創り変え上演します。
今スズナリは昭和15~16年の東京下町の横丁の佇まいです。「ぜい沢は敵だ!」「欲しがりません勝までは」の立て看板も立ってます。高取英の「帝国月光写真館」は、日中戦争の泥沼の中の、1933年(昭和8年)の女学生自殺に始まった900人を超す三原山自殺ブームと1940年(昭和15年)の怪奇赤マント事件を重ね合わせ、太平洋戦争開戦前夜の東京を描いた、まるで手塚治虫漫画のような少年冒険活劇です。「噂=フェイク」に踊らされる大衆の姿を描く「偽歴史劇」。真珠湾攻撃前夜の昭和15年~16年のニッポンジンの《エロスとタナトスの物語》を、「戦争」を、高取英というアナーキーな劇詩人は38年前に超娯楽作品で創り上げていたのです。イマ、読み直すと、その先見性に驚かされます。フェイクとSNS差別、分断と格差、メディアの体制翼賛化が進む令和のニッポンの姿がそこに。
太平洋戦争開戦80年の12月8日(水)、期せずして「帝国月光写真館」は、初日の幕を開けます。
私達は、高取英の「平和な世界=非戦」の願いを込めてこの劇を上演します。モチロン、歌って、踊って、殺陣をして!の愉しさ盛りだくさんのノンストップ歌劇です。ふらりと、下北沢へおいで下さい。待ってます。
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流山児★事務所公演 高取英メモリアル2021「帝国月光写真館」
2021年12月8日(水)~12日(日)
東京都 ザ・スズナリ
作:
音楽:
演出:
振付:神在ひろみ
出演:
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霍本晋規 @shinkitsurumoto
ステージナタリーさんに取り上げていただきました!!
間も無く初日、開幕です!!
やるぞー!!
高取英メモリアル「帝国月光写真館」開幕、流山児祥「平和な世界=非戦の願いを込めて」(舞台写真 / コメントあり) - ステージナタリー https://t.co/rxdjXapAoR