「広島ジャンゴ」は、公益財団法人広島市文化財団による「演劇引力廣島」プロジェクトの一環で、
物語の舞台は現代の広島の牡蠣工場。周囲に合わせることしないシングルマザーのパートタイマー・山本(天海)に、シフト担当の木村(鈴木)は手を焼いていた。しかし、ある日木村が目覚ますと、そこはワンマンな町長(仲村)が牛耳る西部の町・ヒロシマになっており、山本が“子連れガンマン・ジャンゴ”として現れる。その世界で、ジャンゴの愛馬・ディカプリオとなっていた木村は、ジャンゴと共に町の騒動に巻き込まれ……。
チケットの一般販売は、東京公演が2月20日10:00、大阪公演が4月3日10:00にスタート。蓬莱、天海、鈴木のコメントは以下の通り。
蓬莱竜太コメント
上京し、演劇の専門学校で学んでいた20数年前。シアターコクーンは「いつか辿り着けたら素晴らしい場所」でした。お話をいただいた時は、素直に「演劇を続けてきて良かった」と感激し、自分が年を取ったことを実感した次第です(笑)。今は心地よい緊張感と共に、劇場に見合うスケールの大きな演劇的遊びを天海祐希さん、鈴木亮平さんら素晴らしい俳優陣といかに繰り広げられるかと、うずうずしている最中です。
天海さんは劇団公演を観てくださっていたうえ、“広島が舞台の西部劇”という設定を面白がり、参加を決めてくださいました。エンタテイメントの第一線で活躍し続ける豊富な経験から、僕が教えていただくことも多いと思っています。
鈴木さんとは2019年に舞台でご一緒しており、出身や年齢が近いせいか、最初からなんでもフラットに話せた。真っ直ぐに役と作品に取り組む姿勢が信頼でき、一緒に稽古することが今回も非常に楽しみです。
今作は縁あって長く関わっている広島の劇場の、地元演劇人を育成する事業の中で生まれました。劇団作品でもそうですが、僕は戯曲が必要とされる限りは更新し、上演の機会を探りたいと考え、実践してきた。今回も新たな座組と劇場で、「広島ジャンゴ」を生み直したいと考えています。
困難の多い時代。それでも諦めずに闘う人々を力一杯応援したいという願いを、僕はいつも作品に込めています。今回ご覧いただくお客様にも、その願いが届けられたら何よりの喜びです。
天海祐希コメント
日本中の方々が忍耐と努力を重ね、ようやく劇場に100%のお客様を迎えられるようになった今。3年ぶりの舞台に自分が立てることに心から感謝しています。
蓬莱さんの作品は劇団公演をいくつか拝見しており、伏線の回収が巧みな戯曲と、俳優、特にオジサマたちを輝かせる演出が魅力的だと思っていました。加えて深い演劇愛も感じられ、ご一緒できることが非常に楽しみです。
広島を舞台にしたウエスタンで女ガンマンを演じる。全く経験のない設定と役柄ですが、鈴木亮平さんや仲村トオルさんはじめ、共演の皆さんが魅力的なことが大きな支え。蓬莱さんと皆さんへの信頼を胸に、精一杯作品に挑む所存です。
蓬莱さんは、登場人物たちが大きな困難に直面しながらも、その先に希望を見出す物語を紡ぐ方。お客様を存分に楽しませたうえ、小さな希望もお持ち帰りいただければ幸いです。
鈴木亮平コメント
「また蓬莱さんと舞台でご一緒できれば」と密かに考えていたところ、思いのほか早く機会が巡って来ました。人間の暗部にまで視線を注ぐ深い洞察力、独特のユーモア、重い設定を最終的にはエンタテイメントに仕上げる手腕。蓬莱さんの、お客様を楽しませようという強い想いは俳優としてとても魅力を感じますし、世代も近く、作品づくりを一緒に突き詰めながら楽しめる貴重な劇作・演出家だと思っています。
西部劇、しかも「馬」も演じるのは初めてのこと。
劇場でナマの舞台を観劇する。その瞬間にしか感じられない、言葉にならないほどの衝撃や感動があると僕は思っています。感動をお客様にしっかり伝えられるよう、全力で作品に挑みます。一人でも多くの方に、その時間を共有していただけたら何よりの喜びです。
COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ 2022」
2022年4月5日(火)~30日(土)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2022年5月6日(金)~16日(月)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作・演出:
出演:
ミュージシャン: 熊谷太輔(Dr)、河村博司(Gt)
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