「奇跡の人」は、“奇跡を起こした人”家庭教師アニー・サリヴァンと、三重苦を抱えた少女ヘレン・ケラーを題材にした物語。高畑は、これまで2009年版、2014年版でヘレン役、2019年版でサリヴァン役を演じてきた。今回高畑は、2014年版、2019年版の演出を担った
森は「前回、高畑充希が演じたアニー・サリヴァンは本当に素晴らしいものでした。若々しいエネルギーに満ち、そこには世界一あきらめない不屈の少女が確かに立っていました。で私は欲深くなってしまいまして(笑)。これをさらに熟成させたら、今度は果たしてどんなアニー・サリヴァンに出会えるのだろうと。どんな人生の重み、どんな煌めきを高畑充希は新たに獲得するのだろうと。きっとまた、私の想像をはるかに超えてくることでしょう」とコメントした。
高畑は「『奇跡の人』は、こんなに良い脚本は無い!と思うくらい大好きな作品です。アニーとヘレンでがむしゃらに、泥まみれになりながら最後に光を掴めるような作品で、お客様もきっと勇気を貰えると思いますし、明日からも頑張る為のガソリンになれば嬉しいです。私と祐奈は、頑張ります」、平は「自分がどんなヘレンに染まっていけるか、不安でいっぱいですが、緊張や不安を友達にして本番を迎えられたらと思います」とそれぞれ意気込みを語っている。
チケットの情報は、12月中旬頃に発表される予定だ。
森新太郎コメント
3度目の「奇跡の人」になります。3度目であるにもかかわらず、あらためて戯曲を読み返してみて、やはり身震いしてしまいました。これほどまでに「人と人とが繋がること」の喜びを熱く謳いあげた作品が他にあるでしょうか。
前回、高畑充希が演じたアニー・サリヴァンは本当に素晴らしいものでした。若々しいエネルギーに満ち、そこには世界一あきらめない不屈の少女が確かに立っていました。で私は欲深くなってしまいまして(笑)。これをさらに熟成させたら、今度は果たしてどんなアニー・サリヴァンに出会えるのだろうと。どんな人生の重み、どんな煌めきを高畑充希は新たに獲得するのだろうと。きっとまた、私の想像をはるかに超えてくることでしょう。
一方の平祐奈さんには「透き通っている人」という印象があり、それがヘレン・ケラーと重なりました。言うまでもなく難しい役です。あまりに純粋であるがゆえに、天使のようにも悪魔のようにも見える女の子ですが、平祐奈さんでしたら真っ直ぐに彼女を演じられるはず。高畑サリヴァンとの魂のぶつかり合い、そしてその先に待つ“奇跡”の瞬間が、今から待ち遠しくてなりません。
孤独が蔓延するこんな時代だからこそ、ぜひ観ていただきたい作品です。
高畑充希コメント
この「奇跡の人」のヘレンを演じたいと思ったのが、役者の仕事を始める大きなきっかけでした。ヘレンを演じた時から数えると13年間もこの作品に携わっていて、こんなにも長く関われるとは思っていませんでした。
演出の森さんとは3度目ですが、熱量が凄まじく、突き詰めて色々なパターンを試す方で、演目への愛情も深いです。前回森さんが、「もう一度アニーを演じたらまた新しい発見があるから」と仰っていて、どんだけストイックなんだ(笑)と思いましたが、新たな発見を楽しみに、森さんの叱咤激励についていきます。
祐奈とは初共演ですが、プライベートで偶然知り合ってもう4年の付き合いです。親戚のような距離感でしたので、彼女の初舞台に一緒に挑戦できることは非常に嬉しいことですし、森さん演出で初舞台を踏むというのは、羨ましいくらい素晴らしいことです。舞台が好きだと思ってほしいし、力を合わせて楽しんでいけたらと思います。
コロナ禍で舞台に出た時、お客様の熱量を感じ、こんなにもエンタメを心の栄養として生活しているのだと実感して、今までとは違った心持ちで舞台に立てました。
「奇跡の人」は、こんなに良い脚本は無い!と思うくらい大好きな作品です。アニーとヘレンでがむしゃらに、泥まみれになりながら最後に光を掴めるような作品で、お客様もきっと勇気を貰えると思いますし、明日からも頑張る為のガソリンになれば嬉しいです。私と祐奈は、頑張ります。
平祐奈コメント
諸先輩方からも、舞台は力もつくし色々変わったものが見えてくるから、一度は経験すべきと言われていたので、ついにこの時が来たか!というワクワクな気持ちもあります。が、三重苦という、こんな難役を頂いたので今から緊張していて、ヘレンの書籍なども読み漁りながら、しっかりと研究していきたいと思います。
森さんが演出をされた、「ジュリアス・シーザー」を拝見しましたが、演出も格好良く、作品を丁寧に描かれていて、キャストの皆さんで色んな感情をぶつけ合っていて、その熱量が客席迄伝わってきました。森さんはストイックな方なようですので、沢山追い込まれたいと思います!
充希さんも役に対してストイックですし、充希さんにしか出来ないような色にされるという印象があり、いつも私も、素晴らしい女優さんだと思っています。
普段は気さくで優しいお姉さんで安心感があるし、初共演できると聞いて凄く嬉しかったです。色々と教えて頂きながら背中を見て頑張りたいです。
自分がどんなヘレンに染まっていけるか、不安でいっぱいですが、緊張や不安を友達にして本番を迎えられたらと思います。
お客様も不安な状況であると思いますが、舞台はライブ感満載で一公演一公演でしか味わえないものが魅力だと思いますし、この作品は色んな希望も見えてくると思います。
少しでも勇気を与えられるように、頑張りたいと思います。
「奇跡の人」
2022年5月18日(水)~6月5日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2022年6月
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:ウィリアム・ギブソン
翻訳:常田景子
演出:
キャスト
アニー・サリヴァン:
ヘレン・ケラー:
ケイト・ケラー:
ジェイムズ・ケラー:
ヴァイニー:
アナグノス / 召使い:
医師 / ハウ博士:
エヴ伯母:
アーサー・ケラー:
倉澤雅美、中野歩、秋山みり
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