ミュージカル「GREASE」の東京・シアタークリエ公演が、昨日11月11日に開幕。初日を前に囲み取材と公開ゲネプロが行われた。
去る10月30日、東京・シアター1010公演を皮切りにスタートしたミュージカル「GREASE」。1970年代にブロードウェイで初演され、1978年には映画化もされた本作では、ひと夏で終わるはずだったダニーとサンディの恋と再会、仲間たちとの青春の日々が描かれる。
囲み取材にはダニー役の
本作の見どころはダンスシーンだけではない。「歌とダンス、聞きなじみのある楽曲も見どころですし、学生たちがそろって踊るナンバーが、見応えのあるものになっていたらうれしい」と三浦は言う。屋比久はこれまでの公演を「劇場ごとにお客様の空気感が違って、その空気感を私たちが感じながらやる作品。それぞれの公演が面白かった」と振り返り、「今回、シアタークリエならではの『GREASE』の空気感ができあがっていくんじゃないかなと思っています。お客様が楽しめるようなキャッチーな楽曲が多いので、ぜひ心を躍らせながら観ていただきたいです」と期待を込めた。
開幕に際し、「僕たちも良い状況で臨めているし、お客さんとの一体感がどんどん高まってきている」と明かすのは有澤。食生活から役作りすることを公言していた有澤だが、「次の日、天丼食うてたからな」と三浦からタレコミが。有澤が「やっぱり和食が好き。でも、食べ物をくちゃくちゃ食べるぐらいの、ワイルドさがあって良いのではないかなと(笑)。それくらいの空気感がお客さんに伝わってほしい」と冗談交じりに語ると、女性陣から「やだー」と悲鳴が上がった。
内海は、役作りについて「僕はギターを弾く役なので、この作品の稽古に入る3カ月前から練習を重ねていて、今、左の指先がカッチカチです」と言い、「あと、食事もガッツリ、くちゃくちゃ食べています」とフォローした。
一方、元宝塚歌劇団娘役の城妃は「お向かいの劇場(東京宝塚劇場)に9年おりましたので、この通りを通ると身の引き締まる思いがします。2年ぶりくらいにこの場所に帰って来て緊張感もありますが、皆さんと出会えて一緒に舞台をさせていただけることが幸せ。このチームで作る作品をお客様に楽しんでいただけたらと思います」と言い、東京宝塚劇場とシアタークリエの違いを問われると、「何でしょう、それを今日知るのでしょうね」とコメントした。
田村は若手世代の出演者がそろう本公演について「とっても楽しいです。作品自体も青春モノで、毎公演、『青春しているな』という感覚があって、それをいろいろな劇場で、会場全体で共有できている感覚がある。おすすめのシーンは『Greased Lightning』! 男性陣が汚い車を綺麗にするぞっていう歌があるんですけど……」と言うと、男性陣から「ポップになった」「そう言われるとなんか恥ずかしい」とリアクションが。田村は「エネルギーがあって皆さん個性的でカッコいい。毎度毎度、女性陣は袖からのぞいて、応援しています」と裏話を披露した。
最後に、三浦が「まだまだ残り約40公演あります。すごく仲の良いカンパニーで、この中で生まれる空気感が舞台上で生きるシーンもあれば、仲が良いからこそ険悪なシーンも楽しんでできている。日々の挑戦を忘れずに、カンパニーのみんなで仲良くこの作品をお届けできたらと思います」と抱負を語り、取材を締めくくった。
本公演のスタッフ、そのほかのキャストは既報の通り。上演時間は休憩含む2時間25分。シアタークリエでの公演は12月5日まで行われ、9日から12日まで大阪・新歌舞伎座、17日から19日まで神奈川・相模女子大学グリーンホールでも上演される。
ミュージカル「GREASE」
2021年10月30日(土)・31日(日)※公演終了
東京都 シアター1010
2021年11月4日(木)~11月7日(日)※公演終了
愛知県 御園座
2021年11月11日(木)~12月5日(日)
東京都 シアタークリエ
2021年12月9日(木)~12日(日)
大阪府 新歌舞伎座
2021年12月17日(金)~19日(日)
神奈川県 相模女子大学グリーンホール
作:ジム・ジェイコブス、ウォーレン・ケイシー
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
出演:
※高橋莉瑚の「高」ははしご高、濱平奈津美の「濱」は異体字が正式表記。
関連記事
しじみ @szm6989
【会見レポート】「クリエにやって来たぞ!」三浦宏規らの青春ミュージカル「GREASE」シアタークリエで開幕 https://t.co/HyZsv1vfyg