本公演は、
取材会には、神宮寺、中山、宮田が出席。間近に控えた開幕に「楽しみ」と瞳を輝かせる神宮寺だが、稽古初期は、難解な戯曲に苦戦したと話す。「最初の頃は、(セリフを)覚えられる自信がなく、夜も眠れませんでした。1人だと超えられないような高い壁でしたが、いろいろな方に支えていただいたおかげで、僕自身もレベルアップできました」と周囲への感謝の言葉を述べる。
司会から、「宮田の言葉で印象に残ったものは?」と聞かれた神宮寺は「よく『役をまとえ』と聞くことはありますが、宮田さんからは『役を食べちゃえ』と(笑)。その言葉から、セリフは自分の中に落とし込んで発するものなんだな、ということを改めて感じました。稽古場では、いただくご指摘をいかに自分の中に取り入れて、自分のバージョンを更新していくことも目標にしていましたね。(稽古を通して、役を)食べさせていただきました(笑)」と宮田に視線を送る。
神宮寺の言葉に「すみません、食いしん坊なもので(笑)。とにかく食べておくと元気になるかなと」とはにかんだ宮田は、神宮寺の印象を「とにかく吸収が良い。稽古場では、彼に日々さまざまなツッコミを入れているのですが、それにことごとく応えてくれる。底なしのポテンシャルを持っている」と話し、「この難しい戯曲を知的に分析しつつも、いざ演じるときには、動物的な勘も働かせることができる。掘れば掘るほどいろいろな面が見えてきて、毎日稽古していて楽しいです」と称賛する。
神宮寺と中山は、今回が初共演となる。中山を「頼もしい方」と表現した神宮寺は「美穂さんに支えていただいたおかげで、初日を迎えることができました。僕はお芝居の経験が多くないので、(中山に)引っ張っていただいて、たくさん助けていただきました」と真摯に述べる。神宮寺のコメントに中山は涙ぐみ、「これから(初日が)始まるのに……(笑)」とこぼしながら、「(神宮寺は)驚くほど素直な方なんですよ。直感力も働くので、言われたことをすぐに自分の中でスマートに変換して動くことができる。そういう姿を見て、私も刺激になりました。これまで(若林光役、俊徳役を)演じてきた方はたくさんいらっしゃいますが、今回、彼が光さんであり、俊徳さんであって良かったなと感じています」と語った。
また神宮寺は、今作の稽古期間中、King & Princeのメンバーにセリフの覚え方について相談したと明かす。「みんないろいろとアドバイスをしてくれたんですけど、岸(優太)が『大丈夫、神宮寺ならできる』って言ってくれて。すごく心強かったです。その言葉を胸に、舞台に立ちたい」と言葉に力を込め、「(King & Princeのメンバーは、本作を)絶対観に来ると思います」とほほ笑んだ。
最後に観客へのメッセージを求められた神宮寺は「最初は『難解な作品だな』と思っていたのですが、読めば読むほど、演じれば演じるほど、三島さんの世界に惹かれていきました。観に来られる方は、作品の世界観をこの機会に知っていただいて、また観に来られない方も、『(神宮寺は)光をこんなふうに演じるのかな』と妄想して、楽しんでいただけたら。がんばります!」と意気込みを述べ、取材会を締めくくった。
上演時間は休憩ありの約1時間50分。東京公演は11月28日まで行われ、そのあと12月1日から5日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで公演が実施される。
「『葵上』『弱法師』-『近代能楽集』より-」
2021年11月8日(月)~28日(日)
東京都 東京グローブ座
2021年12月1日(水)~5日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:
演出:
出演:
関連記事
🅡🅘🅚🅤🩵No.○-ring-🩵𝓣𝓾𝓻𝓺𝓾𝓸𝓲𝓼𝓮𝓑𝓵𝓾𝓮 @RIKU1030803
2021.11.8 神宮寺くんの大事な大事な舞台の始まりの日。圧巻の声量に迫真の演技、見たことない神宮寺勇太くんがそこにいた
今でも鮮明に覚えてる。神くんの実力をこれでもかと感じた…あれから2年
円盤化が叶わなかったのは悲しいけどさらに凄い神宮寺くんに会えることを楽しみにしてます
#神宮寺勇太 https://t.co/hYUPtwd4HP