アマヤドリの20周年記念公演第1弾となる「崩れる」は、2017年に初演された作品。閉鎖が決まっている山奥の宿・クモの巣を、大学時代からの仲良し男子4人組が訪れた。外が台風で大荒れになる中、とある告白をきっかけに4人の関係も荒れていく。実は彼らは数カ月前にキャンプを企画しており、女性4人を迎えて4対4のキャンプコンパを予定していたが、1人の女性のドタキャンにより中止に。しかし実際は、幹事の針谷を除く3対3でキャンプを行っていて……。
開幕に際し、作・演出を務める
上演時間は約2時間。東京公演は8日まで行われ、13日には愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)花しょうぶホールでも上演される。なお昨日11月5日19:30開演回、7日15:00開演回ではオンライン配信を実施。配信はアーカイブ付きとなる。
広田淳一コメント
「崩れる」という作品は現代日本を舞台にした、等身大の男たちの物語です。天才的な人物も、野心家も、犯罪者も出てきません。ごくごくありふれた男たちの、どこで起こってもおかしくない程度のありふれた日常のお話です。元来、僕らの劇団は、たとえば近未来の架空の都市の話であったり、あるいは架空の過激的平和団体の物語であったり、現実から少しだけ遊離したお話を上演することの多い団体なのですが、今作に関してはそういうことが全然ありません。
なので、多くを説明する必要もありません。ただ、ただ、会話がちゃんと成立していれば特別な設定など無くてもおもしろいドラマが作れるんじゃないか?というシンプルな発想のままに、基本的にはひたすら会話の精度を高めることだけを目指して作ったお芝居です。
どうぞ等身大の男たちのなんでも無い日常の一コマを、それでも当人たちにとっては人生揺るがすほどの大事件のようですから、存分に覗き見していただけましたら幸いです。「さっさと断ち切ってしまった方がいい人間関係」に、それでも、どうしようもなく捕まっちまった苦い経験のある、すべての人に贈ります。
アマヤドリ 20周年記念公演 第1弾「崩れる」
2021年11月4日(木)~8日(月)
東京都 シアター風姿花伝
2021年11月13日(土)
愛知県 パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)花しょうぶホール
作・演出:
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【公演レポート】アマヤドリ20周年公演「崩れる」開幕、広田淳一「等身大の男たちの日常の1コマを」(コメントあり)
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