劇団た組の新作「ぽに」は、“仕事とお金の責任の範囲”をテーマにした作品。
劇中では、やりたいことが見つからない23歳の円佳(松本)の物語が展開。円佳は、意中の人である誠也(藤原)の家で頻繁に寝泊まりしながら、時給1000円で子供を預かるアルバイトをしていた。その日、生意気な5歳の男児・れん(平原)を預かっていた円佳は、業務中に起きた災害でれんと避難することに。満員の避難所に入れず、さまよう2人だったが、いつも通り横暴なれんに円佳は限界に達し、彼を置き去りにしてしまう。翌朝、43歳の姿になったれんが、“ぽに”になって円佳のもとを訪ねてきて…。
本作について、加藤は「公園に埋まっている子供たちの神話から鬼ごっこに変化したというのがこの演劇のベースでして、それが稽古を経ておままごとみたいになったんじゃないかなと思ってます。おままごとしている我々とお客さんとどんな関係になるのか、楽しみながらやっています」とコメント。松本は「『ぽに』無事初日が開けました。『ぽに』というふわふわした存在がありつつ、自分の過去を思い起こさせるようなリアルさもある。ふわふわしつつ、しっかり地に足がついている。そんな舞台になっているんじゃないかなぁと思います。自由に想像しながら楽しんでもらえたら嬉しいです。ぜひ、劇場でお待ちしております」と思いを述べた。
また藤原は「稽古場では面白くて楽しい作品だなあと、ワクワクしながら稽古していましたが、いざ劇場に入って物語が浮かび上がってくると、ちゃんと問題作じゃないかと衝撃でした。ですがそれを踏まえた上でやっぱり『ぽに』の世界は楽しくてかわいいです。松本穂香さんと平原テツさんがとにかくすごいので是非劇場でご覧ください!」と来場を呼びかけ、平原は「ついに『ぽに』の幕があきました。稽古中から皆んなでワイワイつくりあげて、面白い作品になりましたので是非観に来てください。『ぽにって何?』が解決しますよ~!!」とメッセージを送った。
上演時間は約2時間で、公演は11月7日まで。なおすべての回で当日券が販売される予定だ。
劇団た組「ぽに」
2021年10月28日(木)~11月7日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
作・演出:
出演:
※ビジュアルの撮影者・山崎泰治の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
熊井玲 @rei720
劇団た組の新作「ぽに」、最後までどきどきしっ放しだった。 https://t.co/zybTXOK8ZJ