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これは、ヨーロッパを中心に広く知られる“ドン・ジュアン伝説”をフェリックス・グレイの作詞・作曲によりミュージカル化した作品。2004年にカナダで初演され、2016年には
劇中では、藤ヶ谷演じる稀代のプレイボーイ、ドン・ジュアンを中心にした物語が展開。スペインの街・セビリアで、ドン・ジュアンは悪徳と放蕩の限りを尽くしていた。欲望の赴くまま、騎士団長の娘を毒牙にかけたドン・ジュアンに、騎士団長は激怒。2人は決闘するが……。
取材会には、藤ヶ谷、真彩、鶴見、そして生田が登壇。まず藤ヶ谷は、「(初演より)すべてにおいてパワーアップしなきゃいけないというプレッシャーはありますが、このカンパニー、スタッフなら、すべて乗り越えていける自信があります。良いパワーをステージ上から皆様にお送りできれば」と意気込みを述べる。
司会から、10月7日から17日まで行われた大阪公演での手応えを聞かれると、藤ヶ谷は「……どうですかね?」と生田に話を振る。生田はほほ笑みながら「(手応えは)十分にございます。舞台セットや小道具は初演と同じものなのですが、たいちゃん(藤ヶ谷)や、カンパニー全体の演技は、2年間の時を経て、より奥行きと深みが増したかと」とコメント。生田の発言を受けて、藤ヶ谷は「(手応え)あります!」とはっきり答え、周囲を和ませた。
宝塚歌劇団卒業後、初の舞台出演となる真彩は、藤ヶ谷の印象について「パフォーマーとしてもスターだなと。人を惹き付ける魅力が、ドン・ジュアンにつながっているように感じます」と笑顔で話す。男性と演じてみての感想を問われると、「私はそもそも、人を男性・女性の区別で見ていなくて。“男性”だからドキドキするということはなく、役として、マリアがドン・ジュアンに感じるときめきは、毎日感じさせていただいております」と真摯に答えた。
鶴見は、ドン・ジュアンの役柄を「芝居や歌が上手いだけじゃだめなんですよね。この役ができる人は、今考えると藤ヶ谷くんしかいないんじゃないのかな」と太鼓判を押す。また、再演版の魅力を「(藤ヶ谷の)人間としての深みが、ドン・ジュアンに出てきた。そこが初演からグレードアップした一番大きな見どころじゃないですかね」と語った。
また、司会が劇中で披露される藤ヶ谷の胸筋に言及すると、鶴見は「あの姿で楽屋をウロウロしているんですよ(笑)」とニヤリ。照れくさそうな笑みを浮かべた藤ヶ谷は「2年前より身体は少し大きくなりましたね……」と述べつつ、「男性としての色気は、ドン・ジュアンとして常に出していかないといけないところ。そこも見どころの1つですかね」とアピールした。
最後に観客へのメッセージを求められた藤ヶ谷は「自分にとって、胸を張って“代表作”と言える作品に出会えたと思っています。プレッシャーはもちろんありますが、命を削って、その日にできることを、その日にすべて出し切るという気持ちでやっています。誰1人欠けることなく、大千秋楽まで走り抜きたい」と言葉に力を込め、取材会を締めくくった。
上演時間は約3時間。東京公演は11月6日まで。なおこのたび、本作のDVDの発売が決定。DVDには、本編映像に加え、藤ヶ谷、生田、そしてキャストによる座談会や、舞台セット設営完成までのタイムラプス映像が特典として収録される。発売日は4月15日。詳細は公式サイトを確認しよう。
ミュージカル「ドン・ジュアン」
2021年10月7日(木)~17日(日)※公演終了
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2021年10月21日(木)~11月6日(土)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
作詞・作曲:フェリックス・グレイ
潤色・演出:
キャスト
ドン・ジュアン:
マリア:
ラファエル:
ドン・カルロ:
エルヴィラ:
騎士団長 / 亡霊:
アンダルシアの美女:
イザベル:
ドン・ルイ・テノリオ:
アンサンブル(五十音順):一条俊輝、伊藤寛真、風間無限、
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