来年1月から3月にかけて上演される「マーキュリー・ファー」のビジュアルが解禁された。
ダークなトーンのビジュアルには、
また吉沢は6年前の公演を観劇したことに触れて「マネージャーさんに、マーキュリー・ファーのような舞台をやりたい! と言い続けていたら、まさかのご本人登場で軽くパニックです」と出演の喜びを語る。初舞台の北村は「自分の中に構築されている芝居をぶち壊して、素っ裸で戦います。僕も楽しみです。皆さんもぜひ楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
劇中では、ボロボロの部屋でパーティの準備をする兄弟のエリオット(吉沢)とダレン(北村)と、彼らのもとにやって来る、1人の青年、ローラと呼ばれる美しい人物、パーティの首謀者らしき男らの姿が描かれる。出演者には吉沢と北村のほか、
公演は来年1月28日から2月16日まで東京・世田谷パブリックシアター、19・20日に長野・まつもと市民芸術館、23日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場、26・27日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、3月2日に兵庫・神戸文化ホール 中ホール、5・6日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、10・11日に福岡・福岡市民会館 大ホールにて。東京公演チケットの一般販売は11月28日にスタートする。
白井晃コメント
世田谷パブリックシアターのレパートリーとして、この作品が再演できることに大きな喜びを感じています。
演劇作品の場合、劇作家が意図したことが、上演される場所や時期によって思いがけない広がりを見せることがあります。演劇がコンテンポラリーな表現である所以でしょう。この作品がシアタートラムで初演された時がまさにそうでした。2001年以降の不安定な世界情勢を反映して生まれたこの作品は、不安感が拡まる初演時の社会状況とシンクロして、とてつもない臨場感を呼ぶことになりました。まさに劇場で起こっていることと、劇場の外の世界の境目が無くなる感触がありました。
あれから6年が経ちましたが、世界は危機感がなくなるどころか、不安は益々増幅し恐怖はいたるところで慢性化してしまったようです。それだけに、今回の再演で、作品にどのような意味が加わるのか、正直、予想がつきません。
再演にあたり、すべてのキャストが変わり、新しいプロダクションがスタートします。劇場もシアタートラムからパブリックシアターに移ります。表現者や空間が変われば、自ずと作品から見えるものも変わっていくでしょう。
荒れ果てた世界で、生を繋ぐために懸命に支え合う兄弟。その愛情を呑み込むほどに、この「マーキュリー・ファー」の世界は厳しいです。
創作のスタートが恐ろしいほどに楽しみです。
吉沢亮コメント
今まで色々な舞台を観させていただきましたが、6年前にマーキュリー・ファーを見た時の衝撃、圧倒的興奮と疲労感は、今でも特別なものとして残ってます。それからずっとマネージャーさんに、マーキュリー・ファーのような舞台をやりたい! と言い続けていたら、まさかのご本人登場で軽くパニックです。
自分が見たシアタートラムの密閉された臨場感のある空間から、パブリックシアターに劇場が変わり、キャストも変わり、見え方もまた違うものになると思いますが、椅子から立てなくなるほどのあの衝撃を、今回観に来てくださる方々にも是非体感して頂きたい。
エリオットと共に僕自身もとことん追い詰められる時間になりそうですが、とても不安で、楽しみです。
北村匠海コメント
マーキュリー・ファーにて、ダレン役を演じさせて頂きます。
舞台は、昔から観る事が好きで色んな劇場に足を運んでいました。
でもどうしても、音楽のライブと舞台の“2つのナマモノ”を両方とも大切だからこそ、掛け持つことに勇気が出ず、挑戦する事ができずにいました。
しかし、このマーキュリー・ファーと言う濃密な作品、そして信頼し合える吉沢亮くん、巨匠 白井晃さんと、ストイックに芝居だけの事を考えることの出来るチャンスを逃してはいけないと思い、初舞台に挑みます。
自分の中に構築されている芝居をぶち壊して、素っ裸で戦います。
僕も楽しみです。皆さんもぜひ楽しみにしていてください。
「マーキュリー・ファー」
2022年1月28日(金)~2月16日(水)
東京都 世田谷パブリックシアター
2022年2月19日(土)・20日(日)
長野県 まつもと市民芸術館
2022年2月23日(水・祝)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
2022年2月26日(土)・27日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2022年3月2日(水)
兵庫県 神戸文化ホール 中ホール
2022年3月5日(土)・6日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2022年3月10日(木)・11日(金)
福岡県 福岡市民会館 大ホール
作:フィリップ・リドリー
演出:
翻訳:小宮山智津子
出演:
※山崎光の「崎」は立つ崎が正式表記。
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