舞台はGHQ占領下の日本、吉田茂らを描くJACROWの政争劇「廻る礎」

JACROW「廻る礎」が、11月4日から11日まで東京の座・高円寺1で上演される。

中村ノブアキが代表を務めるJACROWでは、田中角栄を題材にした「闇の将軍」シリーズを上演してきた。彼らが今回挑むのは、GHQ占領下における日本を舞台に、吉田茂らの姿を描く政争劇だ。

脚本・演出を手がける中村は、上演に至った経緯について、「憲法改正について私自身の考えは……恥ずかしながら声高に主張できるほど理解していないことにハタと気づき、ひたすら調べることから始めました。これはつまり数年前、安倍元総理が憲法改正を叫んでいることに端を発した行動です。調べていくうちに行きついたのが、戦後復興の立役者と言われる吉田茂だったのです。なぜなら日本国憲法公布時の首相だから。そしてこの吉田茂という男が面白い。作家心をくすぐられ、『いつか作品にしよう！』、そう思うようになったことが本作を企画した背景です」と明かした。

チケットの一般販売は9月23日10:00にスタート。なお本公演は有料生配信される予定だ。配信の詳細は追って発表される。

中村ノブアキ コメント

まだまだ予断を許さぬ状況が続いていますが、withコロナにおける劇場公演を模索しながらもやることが、演劇界を前に進めることになるのではないかとの強い想いから上演を決断いたしました。

当然ながら稽古中から万全の感染対策を行い、劇場においてもガイドラインに則った対策を行ってまいる所存です。

さて憲法改正について私自身の考えは……恥ずかしながら声高に主張できるほど理解していないことにハタと気づき、ひたすら調べることから始めました。これはつまり数年前、安倍元総理が憲法改正を叫んでいることに端を発した行動です。

調べていくうちに行きついたのが、戦後復興の立役者と言われる吉田茂だったのです。なぜなら日本国憲法公布時の首相だから。そしてこの吉田茂という男が面白い。作家心をくすぐられ、「いつか作品にしよう！」、そう思うようになったことが本作を企画した背景です。