「いらないものだけ手に入る」は、MONOの
取材会には土田に加え、ピッコロ劇団の
また記者から作品の世界観について問われると、土田は「スペースコロニーで未来の話ということでSFチックですが、日常的な衣装になると思いますし、セットもアナログな雰囲気の古いカフェになります(笑)。ただしスマホは登場しません」と回答した。
続いて、露美役の橘は「2002年、僕が大学を卒業してすぐの頃、東京で上演された土田さんの『南半球の渦』という作品にスタッフとして関わらせていただき、勉強させていただきました。今回は俳優として携わることができるので、ワクワクしております」と期待を口にする。樹里役の樫村は「私自身、恋愛ものに出演するのが久しぶりで、若いときの恋愛を思い出しつつ挑めたら。稽古の合間に土田さんがすごく面白いお話をしてくださるので、言われたダメ出しを忘れるほどです(笑)」と記者たちの笑いを誘った。
最後に土田は「コロナ禍がここまで続くと、何が日常で何が非日常なのかわからなくなってきます。スペースコロニーという設定にしてしまえば、コロナのない日常を描けるかなと思いました。分断に関してはコロナ以前から気になっていたテーマです。作品を通して、分断について声高に訴えかけようという気はないのですが、分断してしまったものをなんとか切り結べるような回路は探し続けたい。今回は恋愛喜劇を描くことで、困難を乗り越える道筋を見せられたらいいなと思います」と思いを語り、「SFとシェイクスピアの融合を試みます!」と意気込んだ。
なお本作では公演映像のアーカイブ配信も予定。配信の詳細は後日劇団の公式サイトでアナウンスされる。
兵庫県立ピッコロ劇団 第71回公演「いらないものだけ手に入る」
2021年10月9日(土)~14日(木)
兵庫県 兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホール
作・演出:
出演:孫高宏、平井久美子、亀井妙子、森万紀、吉江麻樹、吉村祐樹、樫村千晶、岡田力、
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【会見レポート】土田英生が“SFとシェイクスピアの融合”に挑む、ピッコロ劇団「いらないものだけ手に入る」
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